甲府の歯科・矯正歯科「GOOD SMILE」(甲府市徳行)で11月23日、県内の小学生を対象に「歯とスポーツの講習会」が開催された。主催は、スペインへの無償サッカー留学事業を行うFANTASISTA(中小河原町)。
甲府歯科で「歯とスポーツ」学ぶ講習 スペインへの無償サッカー留学前に
Unlimited Goalsは、山梨県在住の小学生を無償でスペイン・バルセロナで行われる国際大会へ派遣するプロジェクト「UNLIMITED GOALS 2025」を展開、7月~8月に実施したセレクションには小学生から約160人の応募が集まり、その中から15人を選抜した。
講習会には12月にスペイン遠征に参加する選抜メンバーが集まり、自身の社会体験を兼ねて歯と健康、スポーツの関係について子どもたちと保護者に伝えた。
代表の込山雄奨さんは3年前、運営するサッカースクールの選手をスペイン遠征に連れて行き優勝した経験で、その様子が地元テレビ局の番組として取り上げられ、多くの問い合わせが寄せられたことにあるという。海外遠征には高額な費用がかかり、「行きたいが行けない」子どもが多い現状を踏まえ、「チャンスを与えたい」という思いから、スポンサーの支援を得て無償派遣の仕組みを整えた。 プロジェクトの狙いについては「プロサッカー選手を生むこと以上に、その後のセカンドキャリアで苦労しないようにしたい」と話す。サッカーの一流の環境を経験した上で、競技以外の分野にも早い段階から触れることで、将来の職業選択の幅を広げることを重視する。
選考では競技力だけでなく、人間性や将来への意欲も重視し、県内外の経営者など10人の審査員が面接を通じてメンバーを決定した。講習会は、プロジェクトスポンサー歯科・矯正歯科 GOODSMILEの薄井陽平院長が、同プロジェクトの「サッカーだけにとどまらない」という思いに賛同したことから実現した。歯とスポーツの関係性に焦点を当て、歯磨き指導や口内細菌の観察、歯科衛生士による講義、スポーツマウスガードの重要性などを取り上げた。講習会は今回で2回目、参加した子どもたちは真剣な表情で話に耳を傾け、「スペインに行ってもしっかり磨きます」などの声も聞かれた。保護者からは「遠征前に歯や健康への意識が高まった」「家庭でもより一層気をつけたい」などの反応があった。
スペイン遠征では観光に加えて練習試合や大会への出場を予定しており、現地では即席でチームを組み、世界各国の強豪チームと対戦するプログラムを組む。海外の同世代選手との対戦を通じて技術やスピード、体格の違いを体感し、サッカー面だけでなく異文化理解や自立心の成長も期待しているという。
込山さんは「今後は派遣できる人数に限りがある現状を踏まえ、3年以内にスペインチームを山梨に招き、より多くの子どもたちが世界レベルのプレーや価値観に触れられる機会を増やしたい。そのために、もっと県外の企業にも知ってもらい応援してほしい」と呼びかける。
遠征後の1月末には、選手や保護者、関係者を集めた報告会を開き、現地での経験を地域にフィードバックする場を設ける予定。