山梨大学甲府キャンパス(甲府市武田4)で1月31日、生成AIとデータサイエンスを活用した課題解決をテーマとする「AI課題解決ワークショップ2025」が開催された。主催は山梨県DX課、山梨大学、一般社団法人「山梨県情報通信業協会」など。
生成AIとデータサイエンスを活用した課題解決をテーマに「AI課題解決ワークショップ2025」
企業関係者と学生で構成された2チームが、製造業とパン店を題材とする実践的なAI活用案を発表し、現場への実装を見据えた議論を行った。
プログラムは、生成AIとデータ利活用に関する講義と演習で構成。受講者が実際の業務課題をAIの力で解決するアプローチを学ぶ内容。企業が抱える課題を題材に、データ分析とAIモデルの構築を行う実践型演習として、業務現場の理解と論理的思考の両立を重視した。
発表では、製造業チーム(2人)とパン店チーム(3人)が成果を披露。製造業チームは、不具合データをAIが自動解析し、傾向分析や改善策の提案までを行う経営者向けチャットボットを開発。現場に蓄積された大量データを自然言語で扱い、分析結果を分かりやすく提示できる仕組みを提案した。メンバーは、「エンジニアリングとドキュメント整備の役割分担がうまくいった」「リアルタイムでのやり取りが難しかったが、AIの使い方を実践で学べた」などと話した。「講義初日はインプット中心だったが、実際に手を動かすことで理解が深まった」と振り返る。
パン店チームは購買データをAIで分析し、売れるパンを予測して翌月の生産計画を支援する仕組みを提案。地域ごとの購買傾向を踏まえたデータ分析で、販売計画への応用を試みた。参加者は「AIをビジネスでどう使うかを考えるきっかけになった」「社会人と学生で一緒に取り組めたことが学びにつながった」「実際に作業を重ねる中で理解が深まった」と話す。
山梨県情報通信業協会人材育成委員長の高山尚文さんは「AIの進歩で、技術者に求められるスキルと、企業のIT技術へのニーズが大きく変化しようとしている。セミナーを通して『課題の本質を見抜き、新しいアプローチで対応する』という、次世代のIT技術者が育てば」と期待を込める。