「Miraiプロジェクト学生と企業のマッチングイベント」が4月23日、山梨県立図書館(甲府市北口2)で開催された。主催は未来計画研究社(武田4)。
企業・団体のニーズ・課題に基づき学生と協働 甲府でマッチングイベント
未来計画研究社は、山梨県内の企業・団体と大学が連携し、実践的な教育や交流などを通じて学びを深めるためのコミュニティー。「フューチャーサーチ」をはじめとしたさまざまな授業科目を、県内大学・短期大学(山梨大学・山梨県立大学・山梨英和大学・ 身延山大学・大月短期大学・帝京学園短期大学)の学生が、「単位互換」制度を用いて、履修することができる。プロジェクト型授業科目「フューチャーサーチ」の中に「Miraiプロジェクト」がある。
企業や団体のニーズや課題に基づいて、学生と協働で行うことを前提に複数のプロジェクトを設ける同プロジェクト。各プロジェクトには、達成すべき目標を設け、その目標に向けて社会人と学生が共に試行錯誤をしながらプロジェクトを進めていく。学生が、プロジェクトに「社員」として参加し主体的に活動し、社会との新たなつながりを築くこと、社会で役に立つ実践力を身につけるのが目的。
当日は、本年度エントリーした40の企業・団体と150人ほどの学生が参加し、各プロジェクトの一言PRの後、個別ブースでマッチング交流会を行った。イベント終了後、学生は参加したいプロジェクトにエントリーし、5月20日にキックオフを行う。プロジェクトの期間は6月~1月で、2月上旬には成果報告会を予定する。
担当教員の澤伸恭さん(山梨大学)は「今年は過去最多の40プロジェクトに参加してもらい、ありがたい。1年間のプロジェクトを通して、学生と企業で普段はない発見をしてもらえれば。プロジェクトから山梨で素晴らしい成果が生まれることを期待している」と話す。
交流会に参加した県立大学1年の女子学生は「企業と協力してプロジェクトを行うことは高校ではできなかった。さまざまことに挑戦してみたくて参加した。どの企業も地域活性化をテーマとしていて、いろいろな形があることを実感した」と話す。
エントリーした北杜アニメツーリズム協議会の小野桂一会長は「地域活性化に携わりたい学生に参加してもらい、新しい目線で一緒に地域を盛り上げることができれば」と期待を寄せる。