アーティスト団体「遊縁地」のアート展「青」「恋残展」が8月11日~16日、ギャラリー1045(甲府市丸の内2)で開催した。
遊縁地は、「ものづくり」「絵を描くこと」が共通の趣味だった山梨県立大学と山梨大学の学生4人が同じ作品展に出品したことをきっかけに意気投合し、1年前に結成。メンバーはbarnoruf(バーノルフ)さん(イラストレーター)、雨宮詩歩さん(絵画・造形)、mincepie(ミンスパイ)さん(デジタルアート)、青木一颯さん(立体・造形)。「子どもの頃のように、何も考えずに仲良くなっていた感覚や、遊び心でつながる関係性を大切にしたい」という思いから名付けたという。
テーマを設定して、4人がそれぞれ作品を制作・展示する同展。2月に同所で「不」をテーマに開催し、今回が2回目の展示となる。
今回は、夏から連想した「青」と、メンバーの雨宮さんが3月に失恋した経験から「恋残」というテーマを設定した。雨宮さんが実際に恋人からもらったプレゼントや手紙、「自分が考える恋愛の残留物」など約20点の作品を展示した。
バーノルフさんは「ふらっと、何かを作ることが好きな人たちが集まった。世に対するメッセージ性はなく、一つのテーマをそれぞれが解釈をして、表現した。見に来た人と交流する時間が楽しい。大人になると目的がないと集まる機会がないが、無目的に遊び心だけで楽しむ関係性を大切にしたい」、青木さんは「自分の思いを作品に込めた」と、それぞれ話す。