子ども応援フェスタ「アートであそぼ!」が9月21日、リッチダイヤモンド総合市民会館(甲府市青沼3)山の都アリーナで開催された。主催は甲府市。
会場には親子連れが集まり、29のブースでさまざまな体験型プログラムを体験した。オープニングでは、甲府市にある宮前保育園(岩窪町)の園児たちがステージでマーチング演奏を披露し、イベントの始まりを彩った。
開会式では、樋口雄一甲府市長が「地域全体で子どもたちを支える場を提供できることをうれしく思う」とあいさつ。来場者に向けて感謝の意を示し、子どもたちが健やかに成長できる環境を整えていくことの重要性を強調した。
シドニーオリンピック競泳日本代表の萩原智子さんによる絵本の読み聞かせでは、自身の経験を元に書いた絵本「ペンギンゆうゆ」を朗読し、子どもたちに向けて姿勢を保つためのストレッチ指導も行った。そのほか、音楽に合わせて体を動かす「みんな集まれ!ワクワクコンサート」、フラワーデザインワークショップ、プログラミング体験、キャンドル作り体験なども行った。人型ロボットPepper(ペッパー)を使ったプログラミングでは、子どもたちが自らせりふを考えパソコンに入力するなど、創造力を刺激する体験が人気を集めた。
自由参加のブースでは、紙飛行機飛ばしや折り紙、スライム作りなどのコーナーのほか、手形や足形を使ったアート制作、甲冑(かっちゅう)の試着体験など、ユニークな体験も並んだ。体験を提供した市民団体「リズムオブラブ」代表の渡辺光美さんは「今回は、命を守る合い言葉の『いかのおすし』を塗り絵で覚える体験。毎回違う体験を用意するが楽しんでもらっている」と話す。
甲府市子ども未来部子ども未来総室子ども応援課の浅川亜紀課長は「子どもの育ちを応援することを目的に昨年からこのフェスタを開催している。多くの子どもに体験の機会を与えたいので、子ども応援団体を中心に企業などさまざまな人に協力してもらっている。10月には外遊び・職業体験などができるイベントを開くので参加してもらえれば」と呼びかける。