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笛吹で「峡東地域世界農業遺産フェス」 フィナーレでランタン夜空に

 「峡東地域世界農業遺産フェスティバル」フィナーレに行った「夢らんたん」の様子。

 「峡東地域世界農業遺産フェスティバル」フィナーレに行った「夢らんたん」の様子。

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 「峡東地域世界農業遺産フェスティバル」が9月22日、笛吹みんなの広場(笛吹市石和町松本)で開催された。

 「峡東地域世界農業遺産フェスティバル」特設エリア

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 峡東地域は山梨市、笛吹市、甲州市で構成され、特にブドウや桃の果樹栽培が盛んな地域として知られている。2022年、「峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システム」が世界農業遺産に認定されたことを記念し、2周年を祝う形で開いた同イベント。当日は、地元住民や観光客など約7000人が来場した。

 オープニングアクトには地元の伝統太鼓グループ「甲斐之國御坂天雷太鼓」が出演し、迫力ある演奏が会場を盛り上げた。その後、峡東地域の観光大使が登場し、特設ステージであいさつを行ったほか、「甲州戦記サクライザーショー」、マジックショー、地域の伝統文化をテーマにしたセレモニーも行われた。

 午後にはFM FUJIによる公開生放送が行われ、地元アーティストの前田タクヤさん、水萌みずさん、福嶋孝顕さんなどがライブを行った。夕方からはクラシック音楽の演奏で、山梨県のテノール歌手たちが歌声を披露。フィナーレには、LEDランタンを夜空に放つ「夢らんたん」が行われ、幻想的な光景が広場を彩った。

 会場には、地元の特産品や農産物の加工品を販売する50店以上によるマルシェを展開。来場者は、シャインマスカットや桃など、旬の果物を手に取って楽しんだ。また、足湯ひろば(石和町川中島)では、昨年まで富士河口湖町のフレンチレストラン「toyoshima」のオーナーシェフを務めた豊島雅也さんの「地元ジビエ料理が楽しめる一日限定レストラン」が登場した。

 特設エリアでは、農業遺産をテーマにしたパネル展示や、子ども向けのワークショップも行った。

 笛吹市農林振興課農産推進担当の山形信寛さんは「峡東地域世界農業遺産に認定されたことを、地元でも知らない人が多い状況の中、まずは地元の人に多く知ってもらい、誇りに思ってほしいという思いで企画した。無事にイベントが終わってホッとしている」と話し、「農業女子をはじめとしたマルシェやキッチンカー、ワイナリーブースも好評で売り切れも多く、来場者に地域を味わってもらうことができてうれしい。『夢らんたん』は多くの家族連れでいっぱいになり、フィナーレを飾ることができて良かった」と振り返る。

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