巻絵手紙「万葉の会」甲府教室による「長月展」が9月28日・29日、リッチダイヤモンド総合市民会館(甲府市青沼3)で開催された。
同会代表で指導者の仲埜寿笑さんは昔から絵が好きで、呉服店に勤務していた頃、礼状や案内状を手書きで書いていたことがきっかけで絵と書を融合させた絵手紙の技法を習うようになったという。2005(平成17)年に自身の教室を開き、2010(平成22)年に現在の万葉の会を始めた。
甲府での開催は5年ぶりで、今回は「恩」をテーマに制作した生徒11人と仲埜さんの作品約200点を展示した。
両日、11時と14時の2回にわたって仲埜さんが実演制作。実演で制作した作品は抽選で当たった来場者が受け取った。
仲埜さんは「5年ぶりに故郷・甲府で開催できてうれしい。絵手紙を通して自分の思いを形にし、相手に伝えることを重視している。絵や文字の上手さよりも、心を込めて描くことが大切」と話す。