富士河口湖町の「へーから横丁」(富士河口湖町小立)に創作和食店「アソビトタシナミ 一樹千支(いちじゅせんし)」がオープンして、1月26日で1カ月がたつ。
創作和食店「アソビトタシナミ 一樹千支」、クラウドファンディングへの協力呼びかける
店主の森田純正さんは、東京からのIターン移住者。日本各地の食文化に触れる中で、「その土地でしか生み出せない和食の価値」に興味を持った。偶然訪れた山梨県で、その食材の豊かさや面白さ、地域の人の温かさなどに引かれたという。
これまでイタリアンや創作居酒屋などで10年以上修業を重ねた森田さんは、和食だけでなくフレンチやイタリアンの技法も取り入れで、「ここでしか味わえない一皿」を提供し、山梨ならではの地物の活用と新しい和食文化の発信を目指す。
「一樹千支」の店名は、一本の樹木から無数の枝が伸びる様子を表現し、「さまざまなことにチャレンジしながら多くの成功という果実を実らせたい」という思いを込める。盆栽をメインに据えた「モダンでソリッドな」和風に仕上げたという店内は、テーブル席・カウンター席合わせて21席を用意する。
昼は炊きたて土鍋ご飯に、のりと卵が食べ放題の定食スタイル、夜は創作和食をベースにフレンチやイタリアンなどジャンルに捉われない料理を提供する。
森田さんは「山梨県が人口減少の危機に直面していることを知り、日本中の若者が地方に興味・関心を持ち実際に足を運ぶきっかけが必要だと考え、東京からのIターン移住、独立開業を決意した。若者の地方移住のロールモデルとして活躍することで地方創生に貢献したい」と話す。
1月31日まで、クラウドファンディングへの協力を呼びかけている。集まった資金は、地元食材のさらなる活用や若手料理人の育成プログラムの開発に充てる予定だという。
営業時間は11時~24時。