
甲府のワインブランド「ORIGINAL WINE LEGARE(レガーレ)」(甲府市愛宕町)が5月16日、漫画家・東村アキコさんによる描き下ろしラベルを採用したスパークリングワイン「LEGARE ロゼスパークリング 東村アキコラベル」を発売した。
社長の吉田健人さんは甲府市出身のソムリエで、山梨初のネゴシアンソムリエとしても知られる。ブランド立ち上げ前に甲府のシャトー酒折ワイナリー(酒折町)に勤務していた経験があり、その際に東村さんがワイナリーを取材に訪れたことをきっかけに親交を深めた。東村さんの漫画「私のことを憶えていますか」では、ワイナリーをモデルにしたシーンが登場し、吉田さん自身も作中にキャラクターとして登場する。
今回のコラボは、ブランド発売開始5周年を記念して企画した。ラベルデザインは吉田さんと東村さんがブドウの味わいや香りの特徴について意見を交わしながら、山梨のワインの魅力を表現。東村さんは「かくかくしかじか」「東京タラレバ娘」などで知られる。ラベルには和装の女性がワイングラスを手にしたイラストが描かれ、実際の畑の風景やグラスの泡、背景の色合いなど、ロゼスパークリングの世界観を反映している。醸造は、シャトー酒折ワイナリーに委託した。
山梨県産のマスカット・ベーリーAを100%使用。アルコール度数は12%で、生産本数は1200本。ワインは透明感のある淡いロゼ色で、ストロベリーやチェリーなど赤系果実の香りが特徴。「柔らかな泡と繊細な酸味、果実味のバランスが良く、後味にかすかな苦みが感じられる」という。
「LEGARE」はイタリア語で「つなぐ」「結ぶ」を意味する。「このワインをきっかけに、LEGAREの輪が広がるように」と名付けた。吉田さんは「アートとワインをコラボすることで、アーティスト・アートを通じてワインに興味を持ってもらい、山梨県のワインを多くの人に飲んでもらえれば」と期待を込める。
内容量は750ミリリットルで、価格は3,850円。シャトー酒折ワイナリーなど県内7カ所の酒販店や同ワイナリー、オンラインストアで扱う。