
低温調理の厚切り豚肉料理専門店「豚屋巣窟(ぶたやあじと)」(甲府市徳行5)が6月24日、甲府・徳行にオープンする。
店主の瀧口幸孝さんは、甲府市徳行でかつてアメリカンバーベキュー(BBQ)ダイニング「Ajito(アジト)」を営んでいた。コロナ禍で一度は閉店を余儀なくされたが、再起を懸けて同店を開く。「もう一度、あの味を食べたい」という地元の声に応え、再出店を決意したという。
同店では塊のまま仕入れた豚肉を5時間かけて低温調理し、注文ごとにカット・仕上げることで、「ジューシーで柔らかい厚切り豚肉を提供する」という。主なメニューは、「厚切りレアとんてき定食」「厚切りレア豚生姜しょうが焼き」「厚切りレア豚BBQソテー」「厚切りレア豚唐揚げ定食」などで、トッピングも用意する。
瀧口さんは、飲食業界が直面する人材不足や労働環境の課題にも向き合うという。1日50食限定、週休2日制、ランチタイム営業のみ、仕込み時間の削減など、持続可能で無理のない店舗運営を行う。AIを活用したメニュー開発や店舗設計、経営試算も導入した。
今後は、限定ブランド肉やデカ盛りチャレンジメニュー、激辛グルメ、高級トッピングなども順次提供予定。オープンを記念して今月28日まで、一日50食限定で、500円で4種のメニューを提供する。
瀧口さんは「一度失った夢を、もう一度『豚肉のうまさ』を通じて多くの人と分かち合いたい。地元・甲府から全国の豚肉ファンに向けて、心を込めて厚切り肉を焼いて提供する。この場所を『誰かの元気の源』になるような店にしていけたら」と思いを込める。
営業時間は11時~15時。月曜・日曜定休。