
山梨県立やまなし地域づくり交流センター(甲府市丸の内1)で8月23日、地域課題の解決にスキルで貢献する「やまなしプロボノ・チャレンジプロジェクト」の参加者募集イベントが開かれる。
同プロジェクトは、認定NPO法人「サービスグラント」(東京都渋谷区)が、山梨県総合県民支援局まなび支援課の委託事業として企画・運営を担う。企業や地域の多様な人々がチームを組み、約3カ月にわたって県内のNPO法人を支援する。山梨県内では初の実践型プロボノプロジェクトとなる。
少子高齢化や地域コミュニティの希薄化など、地域が抱える課題は複雑化しており、NPOや行政、企業といった個別の主体だけでは解決が難しい状況が続いている。県では、多様な人材が協働し、それぞれの経験や知見を生かして地域に関わる「集合知」の力に注目し、新たな地域活動の創出を目指す。
プロジェクトの実施期間は10月11日から翌年1月31日までの約3カ月間。県内のNPO法人最大5団体を対象に、3~5人のプロボノチームを編成し、組織運営や事業推進に関する課題解決に取り組む。定員は約25人。山梨県内に在住または在勤している社会人、あるいは地域活動に関心のある人を対象とする。
8月23日のイベントでは、「プロボノとは何か」やプロジェクトの具体的な内容を紹介するほか、過去にプロボノ活動を経験した社会人によるトークセッションも予定されている。異業種の仲間と協働する体験や、NPOと関わる意義を知る機会となる。
山梨県で初めて実施される本プロジェクトには、地域の持続的な発展やNPOの基盤強化、社会人の学び直しや越境的な学習の場としての役割も期待されている。
プロジェクトを担当するサービスグラントの樫尾直美さんは「『地域のために何かしたい』という思いを持つ県内の社会人の方々と、地域に根ざして活動するNPOの方々が、プロボノを通じて出会い、協働することで価値が生まれることを期待している。山梨の地域づくりに県民の知見やネットワークを生かす取り組みの新たな一歩となることを目指したい」と話している。
イベントは23日10時~12時。参加無料。プロジェクト参加希望者の登録締切は9月18日。