
JR身延線の甲府駅~鰍沢口駅間で10月1日、交通系ICカード「TOICA(トイカ)」が利用できるようになった。JR東海が発行するTOICAが山梨県内で導入されるのは今回が初めて。
JR身延線でTOICA利用開始 山梨県内初のIC対応で利便性向上
TOICAが利用できるようになったのは、甲府駅から鰍沢口駅までの14駅。各駅には専用のIC改札機が設置され、カードをタッチすることで乗降できる仕組みを整備した。対象駅は、甲府、金手、善光寺、南甲府、甲斐住吉、国母、常永、小井川、東花輪、甲斐上野、芦川、市川本町、市川大門、鰍沢口の各駅。
JR身延線は無人駅が多く、これまでは車内で整理券を受け取り、降車駅で精算する方式を取っていた。特に通勤・通学の時間帯には甲府駅の精算窓口で混雑が起きることもあり、利用者からは利便性の向上が望まれていた。
今回の導入に合わせ、南甲府駅と東花輪駅ではTOICAの販売も始めた。これら2駅では定期券も発行する。TOICAの定期券は、甲府駅との区間を含む14駅相互間のほか、Suicaエリアにまたがる区間でも発行する。
TOICAは2006(平成18)年に導入され、東海道本線や中央本線などで利用されてきた。今回のエリア拡大で、JR東海エリアの利用範囲がさらに広がる。身延線の対象区間では、TOICAのほかSuicaも利用可能。
TOICAカードの価格は2,000円(デポジット500円含む)。