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身延山で「修行走Monk’s Run」 地元焙煎所がコーヒー200杯提供

受け取ったコーヒーを手に歓談する参加者の様子。

受け取ったコーヒーを手に歓談する参加者の様子。

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 「第11回身延山・七面山 修行走 Monk's Run」が11月30日に開催され、「寺ノ下珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)所」(身延町身延)が参加者にコーヒー約200杯を無償提供した。

身延山で「修行走Monk’s Run」 地元焙煎所がコーヒー200杯提供

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 同大会は、身延山・七面山周辺の参道を舞台に開催。修行走は、古来より修行の道として人々が歩んできた身延山から七面山へ続く参道をコースとし、大自然や歴史・文化に触れながら挑戦する大会として知られる。今年は約850人がエントリーし、地域を訪れるきっかけとしても定着しつつある。

 委員長の河井淳(かわいあつし)さんは「身延山を多くの人に知って、訪れてもらいたいという思いから立ち上げた。副委員長(で久遠寺・武井坊住職)の小松祐嗣(こまつゆうじ)さんの発案を受けて始まった修行走は、神聖な参道を舞台とするだけに、場所を汚さず、安全に最大限配慮することを大切にしている。各地でイベントが縮小傾向にある中でも、地元のためにもできるだけ続けていきたい」と今後への思いを語る。

 今回、参加者へ無償でコーヒーを提供した寺ノ下珈琲焙煎所は、身延山の御草庵(ごそうあん)跡近くに店を構える焙煎所。ダイレクトトレード豆を中心に、自ら焙煎した豆を販売するほか、試飲を通じて来店者に合う豆を選べるのが特徴。

 同店の長田優史さんは「きっかけがあれば地元に恩返しをしたいと考えていた。修行走に参加する方に喜んでもらえればと思い、無料提供を決めた。寒さが増す時期に合わせて、香りが分かりやすく感じられるオリジナルブレンドを大会のために焙煎した。参加者の皆さんが歓談しながらコーヒーを手に楽しんでもらえているのを見て、イベントを支える一助になれていると感じた」と振り返る。

 地域への貢献を大切にしながら活動してきたという同店。長田さんは「声がかかれば地元のためにいつでも協力したい。最終的には生産者にも還元できる形を目指したい」と展望を語る。

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