富士吉田市の富士みち(本町通り)で10月21日から、県内初の自動運転EVバスの実証実験が行われる。
将来的な自動運転レベル4の実現を目指して行う今回の実験では、「持続可能なまちづくりと地域住民の移動利便性向上」「地域公共交通確保維持のための無人自動運転技術の確立」「訪日外国人観光客の富士吉田市内への回遊性向上による経済効果の創出」を目的とする。
運行区間は、富士急行線下吉田駅~旧外川家住宅間の片道約2.1キロ。運賃は無料で、運行時間は10時~16時(予定)。
使用車両は、フランスのNAVYA社製「ARMA(アルマ)」。車内にあるQRコードをスキャンすると、バス利用者特典として富士吉田市の下吉田エリアにある店で使えるクーポンを入手できる。
今回の実証実験について、同市担当者は「高齢社会や運転手不足などの社会課題の解決を図るために必要となる、持続可能な公共交通の構築を進めるとともに、富士山の麓の街としてゼロカーボンやSDGsの理念を実現するため、積極的に推進していきたい」と話す。
同市に住民票がある市民は事前予約可能。同市以外に住民票がある場合は、当日空きがあれば乗車可能。11月10日まで。