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丹波山村「まいたけオーナー制度」40組限定で一般募集

 丹波山倶楽部(北都留郡丹波山村)が3月3日、「まいたけオーナー制度」の一般募集を開始した。同村特産品の原木舞茸のオーナーとなり、収穫された舞茸を受け取ることができるもので、2009(平成21)年の開始以来人気を集めてきた。今回の募集では、過去最高100枠のオーナー権のうち40枠を一般予約受付枠として設ける。オーナーには、約1kgの原木舞茸の配送に加え、原木の伏せ込み体験や、都内のレストランや丹波山村内での舞茸料理を楽しむイベントへの招待特典を用意する。丹波山村は山梨県最東部に位置し、97%が山林という自然豊かな地域。約30年前に村民が「舞茸生産組合」を設立し、原木舞茸の栽培を始めたことをきっかけに、現在では村の主要産業の一つとなっている。原木舞茸は、ナラやクヌギなどの広葉樹の原木に菌を植え付け、天然に近い方法で育てる。生産方法が難しく、コストや労働面の負担から、日本国内でも取り組む生産者は少ない。市場に出回る舞茸の約99%が菌床栽培によるものとされる中、原木舞茸は非常に希少な存在となっている。収穫期間は年に1回、3週間程度と限られているが、その味わいは「香り高く濃厚で、肉厚な食感が特徴」だという。村の人口減少や高齢化による生産者の減少が原因で一時存続の危機に直面したが状況を打開するため、村出身の青柳雄大さんと酒井隆幸さんが2009年に「農事組合法人 丹波山倶楽部」を立ち上げ、原木舞茸の栽培と外販を開始した。その後、2021年に法人化。現在は6次加工品開発や農業体験・企業研修の受け入れなど、活動の幅を広げながら原木舞茸のブランド価値向上に努めている。「まいたけオーナー制度」の年間費用は7,700円。初年度は入会金3,300円。収穫・発送時期は2025年9月下旬から10月上旬を予定。申し込みは専用フォームで受け付け、先着順で定員に達し次第終了する。写真左:青柳雄大さん/右:酒井隆幸さん(写真提供=丹波山倶楽部)

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