「ニュービジネスフェスやまなし2024」が11月23日、ジットプラザ(甲府市高畑2)ステージホールで開催された。
イベントは地域の起業支援とビジネスアイデアの発掘を目的としたもので、当日は多彩なプログラムを展開した。
第1部では今年で2回目となる「山梨ニュービジネスコンテスト」を開催。県内のスタートアップ関連団体から推薦を受けた起業家6人がニュービジネスのプレゼンテーションを行った。
続く第2部では「第4回リアルファンディングinやまなし 『Youはここで何する?』と題し、県内外14組の大学生、専門学生、高校生が「山梨を元気にする」アイデアを発表し、観客を含む審査員が評価を行った。
山梨県内の起業支援団体や大学関係者が審査したほか、来場者も投票することで審査に参加できる仕組み。会場の150人ほどが審査に加わった。
表彰式では、「山梨ニュービジネスコンテスト」イノベーティブ賞に「画像処理AIを用いたスマート農業システム」を発表した山梨大学大学院医工農学総合教育部の田村駿さん、社会課題解決賞に「未焼却資源の再生素材化研究開発と再生素材業界のDXにより、日本を廃棄大国から資源大国へ再生する」を発表したyuni代表の内藤堅志さん、オーディエンス賞に「適材適所で地域課題を可能性に変える」を発表したKEIPE社長の赤池侑馬さん、「Youはここで何する?」優秀賞に「SKY2024 地域の民話を観光に」を発表した身延高校高大連携講座と「『あの人に会いたい』と思える観光まちづくり」を発表した富士北稜高校の阿部井愛瑠奈さん、特別賞に「推し農プロジェクト」を発表した甲府第一高校のFarmonyと「農業からの贈り物~食品廃棄ゼロを目指して~」を発表した山梨英和大学の「自然のぬくもり隊」、ベストアイデア賞に「『音×かるた』で甲州弁を後世に遺(のこ)そう」を発表した山梨英和大学の「ててて!かるた」などが、それぞれ受賞した。
第1部の審査委員長を務めた山梨総合研究所の今井久理事長は「6つの支援団体が一堂に会する機会は非常に珍しく、この場は素晴らしいと思った。賞を取った皆さんは、これを励みに一段とビジネスがうまく回るよう、今後も尽力してもらいたい」とエールを送った。
ベストアイデア賞を受賞した山梨英和大学の黒崎未来さんは「この甲州弁かるたを多くの人に知ってもらえるよう創作しながら、可能性を探っていきたい」と意気込みを見せる。