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甲府・城東通りに「そば処天目」 当時の看板のまま27年ぶりに復活

「そば処天目(てんもく)」、通りの看板の様子。

「そば処天目(てんもく)」、通りの看板の様子。

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 手打ちそば専門店「そば処天目(てんもく)」(甲府市城東3)が1月7日にオープンした。

手打ちそば専門店「そば処天目」外観

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 店主・丹沢一仁さんの両親が50年ほど前に同所で開業した「手打ち天目」。大学卒業後、そば店になることを決意した一仁さんが修業して山梨に戻ってきた1998(平成10)年、和戸へ移転。移転後は父親・弟と共に家族経営していたが20年前に父親が病気で店に立てなくなり、負担がかかった一仁さんも体調を崩し苦渋の決断で閉店した。回復後は、また自身の店を開くことを視野に違う職場で働いていた。

 一仁さんは2年前、父親の病気も完治したため、リハビリの励みになることも視野に、また父親と2人で店を再開する話を持ちかけた。親族から同所での出店許可も得て準備を進めていた矢先、リハビリ中の父親が突然心不全で亡くなった。心の準備ができていなかったという一仁さんは、その後2年かけてオープンにこぎ着けた。

 10坪ほどの店内は木を基調に温かみのあるデザインに仕上げ、「若い人からお年寄りまで入れるような明るいイメージ」に仕上げた。個室も備え、20席を用意する。通りの看板は50年前当時のものを残し、歴史を引き継ぐ。

 一仁さんの「お薦め」は毎日手打ちで作っているそばと、天丼や煮カツ丼、チキンカツなどがセットになったセットメニュー(1,180円~)。そのほか、「とりもつ」(680円)、「蕎麦豆腐」(440円)など
の一品メニュー、ご飯物、単品のそば・うどん(以上770円~)を用意する。ドリンクは、日本酒、ビール、サワー、ハイボール、ワイン、ソフトドリンクなどをそろえる。

 一仁さんは「健康食のそばをリーズナブルに食べてほしい。地域の人たちに『復活してくれた』と喜んでもらうのが励み。温かい地域の人たちに見守られ、再開して良かった。父の『天目』も地域の人に愛されていた。地元に恩返しできれば」と話す。

 営業時間は、昼=11時~14時30分、夜=17時~20時30分。月曜と日曜夜定休。

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