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身延山に「寺ノ下珈琲焙煎所」 店主セレクト豆を自家焙煎

「寺ノ下珈琲焙煎所」外観の様子。

「寺ノ下珈琲焙煎所」外観の様子。

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 身延山の御草庵(ごそうあん)跡近くに1月19日、「寺ノ下珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)所」(身延町身延)がオープンした。

「寺ノ下珈琲焙煎所」店内

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 店主の長田春香さんがセレクトした豆を自ら焙煎し販売する同店では、試飲を通して自分に合った豆を選ぶことができる。豆は、紛争地域や発展途上国からフェアトレードで仕入れたものが中心。販売による収益の一部は医療支援や物資提供に充てられるという。長田さんは「直接現地に行くことはできないが、コーヒーを通じてその土地に興味を持ってもらい、少しでも支援の輪が広がれば」と話す。

 豆の選定では、農薬を使わずに栽培した豆を優先し、特にブルンジやエチオピアの豆には特別な思い入れがあるという。小さな農園を取りまとめた豆を仕入れるため毎年品質や味わいが異なるが、「それもまた一つの楽しみ」として捉え、定番豆と季節ごとの豆をそろえる。

 「おうちでコーヒーを楽しんでもらう」ことをコンセプトに掲げ、伝統とコーヒー文化を組み合わせた提案を通じ、多くの人に訪れてもらうことを目指す同店。今後は宿坊や寺院と協力して、「お寺マルシェ」や体験型イベントも企画していくという。

 長田さんは「身延山の聖地としての価値を守りつつ、若い人たちにも訪れてもらえるようなきっかけを作りたい。おうちコーヒーを楽しむきっかけになる最初の店になれれば。飲み頃の豆をタイミングよく提供し、好みに合った一杯を提案したい」と話す。

 営業時間は11時~17時。木曜・金曜・土曜定休。

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