
甲府の小瀬スポーツ公園(甲府市小瀬町)で8月9日、夜間リレーマラソンイベント「第1回サタデーナイトリレー in甲府」が開催される。5月1日、エントリー受け付けが始まった。
夜間リレーマラソンイベント「第1回サタデーナイトリレー in甲府」エントリー開始
山梨県内外のランナーがチームで参加し、夏の夜に特設コースをリレー形式で走ることが特徴の同イベントは今年初開催。「甲府市リレーマラソン実行委員会」代表の三枝祐佳さんは市民ランナーとして全国の大会に参加する中、「なぜ甲府にはマラソン大会がないのか」という素朴な疑問を抱いたという。山梨県内には富士山周辺の大規模大会はあるものの、甲府市からは距離があり、地元の初心者や市民が気軽に参加できる大会は少ないのが現状。「それなら、自分でやってみよう」と思い立ったものの、まず実行委員会の立ち上げ、事業計画書の作成、会場確保、資金確保、宣伝活動、スポンサー集め、ボランティア確保など、準備はゼロからのスタートだった。
会場となるJITリサイクルインクスタジアムは、Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府の本拠地としても知られ、最大収容人数は1万5853人。1985(昭和60)年の開業以来、地域スポーツの拠点として数多くの大会やイベントを行う。同大会は、夜間に開催することで夏の暑さを避け、幅広い世代が参加しやすい設計。2時間耐久リレーマラソンで、1周約1.2キロの特設コースをタスキリレーでつなぐ。1チーム2人以上10人以内で、走順や周回数は自由。ソロ部門(18歳以上)、一般部門(年齢・性別不問)、マスターズ部門(全員50歳以上)、キッズリレー小学生部門(小学3年生以上)、キッズリレー中学生部門(全員中学生)の5部門を設け、定員は合計600人。参加資格は独力で1.2キロkmを完走できること。
三枝さんは「地元にもっと気軽に参加できるスポーツイベントがあればいいという思いからスタートした。地域に根差した仲間づくりや健康づくり、さらには世代を超えた交流のきっかけになれば」と話す。「甲府市では高低差の問題から大規模なマラソン大会の開催が難しいとされてきたが、小瀬スポーツ公園のようなフラットで照明設備の整った施設があることで、ナイト開催ならではの魅力と安全性を両立できる。そんな新しいランニング文化を、この地に根付かせていくきっかけになれば」と期待を込める。
参加費は、大人=3,100円(ソロ部門は5,100円)、中学生以下=1,600円。エントリーは7月13日まで、ウェブで受け付ける。