見る・遊ぶ 学ぶ・知る

茶室完成を記念し大村智さん主催茶会 茶道裏千家次期家元ら11人招く

茶室完成を記念した披露茶会の様子。(写真提供=韮崎市)

茶室完成を記念した披露茶会の様子。(写真提供=韮崎市)

  • 5

  •  

 韮崎市の大村記念公園(韮崎市神山町鍋山)で9月7日、茶室完成を記念した披露茶会が開かれた。

韮崎市・大村記念公園に移築・復元された「即翁新座敷茶室」

[広告]

 完成したのは、韮崎市出身の実業家・小林一三と親交があり、茶の湯などの伝統文化に造詣が深いことで知られた実業家の畠山一清の屋敷(東京)から移築・復元された「即翁新座敷茶室(そくおうしんざしきちゃしつ)」など2棟。

 ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士が主催し開いた同茶会。茶道裏千家次期家元(17代)となる丹心斎若宗匠、千宗之さんをはじめ、内藤久夫韮崎市長、中村和彦山梨大学長、荏原畠山記念文化財団理事長の前田東一さんほか、地元経済界・文化関係者ら11人を招いた。

 茶会で用いられた茶道具は、大村智博士と妻の文子さんの思い出の品々で、終始和やかな雰囲気の中、お茶がたてられた。

 茶会終了後には、千宗之さんが隣接の博士の生家「螢雪寮」や韮崎大村美術館、7月に開館したばかりの大村智記念館を視察。大村博士が自ら案内した。

 美術館では多彩なコレクションを鑑賞し、記念館では博士ゆかりの品々の展示を通して、ノーベル賞受賞当時のエピソードや、幼少期から現在に至るまでの歩みに触れた千宗之さん。熱心に質問したり、感想を述べたりして、和やかな時間を過ごした。

 茶室は韮崎市の文化財に指定。今後は地域と日本の伝統文化の接点を築く場として、茶道を学んだり、体験する場として活用していく。

 一般利用は10月2日~。9月16日、27日には見学会を開催する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース