サンリオ創業者・辻信太郎さんが手がける「山梨いちごの王さまミュージアム サンリオ創業者 辻信太郎記念館」(甲斐市竜王新町)が2026年4月に開館する。
同館は、サンリオの企業理念「みんななかよく」の精神を体現した施設として整備。創業期から現在までの歩みを紹介する。辻信太郎記念館が運営する。
辻さんは1927(昭和2)年に甲府市で生まれ、山梨県庁勤務を経て1960(昭和35)年にサンリオの前身「山梨シルクセンター」を創業した。平和と助け合いを重んじる思想から、人と人とのつながりを深めるためのギフト文化を築き、「Small Gift Big Smile」という理念を掲げて事業を展開。同館は、そうした創業者の思いを形にしたもので、辻さんの分身ともいえるキャラクター「いちごの王さま」と共に、サンリオの原点を伝えるという。
展示では、サンリオ誕生当時の資料やキャラクター、商品、ファン誌「いちご新聞」などを通して、時代ごとの歩みを振り返る。創業者の執務室を再現した空間や個人の年表、ゆかりの品々も展示する予定で、「ファンだけでなく日本のキャラクター文化の変遷を知ることができる構成になる」という。来館者を迎えるウエルカムスポットやギフトショップも併設し、年代ごとのデザインに基づいた什器を並べる。
敷地面積は10,750平方メートルで、延べ床面積は568平方メートル。中央自動車道・双葉インターチェンジから車で約5分の場所に位置する。今後、事前予約制の入館方法や入館料などの詳細を発表する。