道の駅富士川(富士川町青柳町)で12月15日、「住職の食卓 古長禅寺菜こんぶ」の販売が始まった。
同商品は、古長禅寺(南アルプス市鮎沢)で育てられた葉物野菜「長禅寺菜」を使った総菜で、2022年に初めて販売。長禅寺菜は、古くは江戸時代から一帯で生産されていた伝統野菜で、細長い葉と柔らかい食感が特徴。昭和40年代には生産が途絶えたが、地域の農家や寺院の協力により復活が進んでいる。今年は9月に滝川住職が古長禅寺で豊作祈願を行い、その種から育てた長禅寺菜を使っている。
パッケージデザインは甲府市在住のイラストレーター神山奈緒子さんが担当した。滝川住職の似顔絵をあしらったデザインが特徴。
販売を手がける道の駅富士川の藤巻睦久社長は「復活しつつある長禅寺菜を加工品として広め、次世代に引き継いでいきたい」と意気込む。商品については、「昆布のとろみと長禅寺菜の風味が調和し、食卓に合う味わいに仕上がっている」と自信を見せる。
価格は1パック(230グラム)842円。販売は4月ごろまで。道の駅富士川で販売する。