みっとめるへん社(中央市山之神)サン宝石事業部が1月10日から、初のテレビアニメ「ほっぺちゃん ~サン王国と黒ほっぺ団の秘密~」の放送と配信を始める。
プニプニの手作りキャラクター「ほっぺちゃん」誕生15周年迎える
今回のアニメ化は、キャラクター「ほっぺちゃん」の誕生15周年を記念し、ファンへの感謝と次世代への継承を目的としたプロジェクトの一環。放送は、地上波6局とBS1局、インターネットで放送・配信する。
同社は子ども向けアクセサリー・雑貨メーカーで、2010(平成22)年当時、社員のアイデアから「ほっぺちゃん」が誕生した。カラフルなシリコン素材でできた丸いボディーと大きな瞳、ぷっくりとした頬が特徴で、主に女子小学生を中心に人気を博した。種類はストラップやオブジェ、グミ、ゲームなど数万種を展開。確定販売数は数千万個を超える。ブームは2010年代前半にピークを迎え、全国40店舗や通販カタログ160万人、従業員500人まで拡大したが、競争激化とコロナ禍で売り上げ減少。るへん社へリブランディングし、現在は従業員15人でカプセルトイや通販、イベントで再起。ファンからは「懐かしい」「今もかわいい」などの声がSNSで上がり、2023年末に配信を始めた「ほっぺちゃんを絞って作る動画」がトレンド上位になった。その後も10本以上の動画で累計約2500万回以上再生されている。
物語は、幻想世界「サン王国」と現実世界を舞台に展開するパラレル・ファンタジー・コメディー。OL・歩々(ほほ)がほっぺちゃんたちとの出会いを通して「大人になっても夢を持つことの大切さ」「自分を取り戻す勇気」を描く。作品内には、2000年代の女児文化を象徴する「プロフ帳」やサン宝石の雑貨を想起させる小物が登場し、当時を知る世代に懐かしさを感じさせる演出もあるという。
音楽には、EXILEの新ユニット「EXILE B HAPPY」とCrystal Kayが参加したオープニング曲「Hope&Jump (feat. Crystal Kay)」、2.5次元Vチューバーアイドルグループ「あみゅどる」のエンディング曲「とっておきあげちゃうよ」、天童よしみの挿入歌「ほっぺちゃん音頭」を採用した。
サン宝石事業担当の神崎仁美さんは「民事再生後、多くのファンの応援と支援のおかげで、弊社は再び動き出すことができた。『サン宝石=ほっぺちゃん』というブランドを大切に、これからは『ファンと共に創る』新しいサン宝石の形として、アニメやライセンス展開、コラボレーションを含めて、より多くの方に『ほっぺちゃんの世界観』を届けていければ。みんな違うけど、それでもみんなほっぺちゃん。ほっぺちゃんを通じて、『あなたがあなたのままで良い』というメッセージを届けていきたい」と思いを込める。
放送開始は山梨放送で1月10日5時~。配信はdアニメストアで5時30分~。その他プラットフォームでも順次、配信を始める。