「小さな蔵の美術館」(甲府市丸の内1 甲州夢小路内)とGASBON METABOLISM(北杜市明野町)で現在、「やまなしメディア芸術アワード2025-26」の入選作品展が開催されている。
山梨県が主催する「やまなしメディア芸術アワード(YMAA)」は、デジタル技術と表現力を生かした作品を対象とする国際公募展で、アーティストのキャリア形成と県内での創作活動のきっかけづくりを目的とした事業として2021年度にスタートした。5回目となる2025-26年度は、国内外から294点の応募があり、一次審査を経て7点がファイナリストに選ばれた。入選作品展ではこれら7作品を公開し、会期中に最終審査を行い、Y-GOLD最優秀賞、Y-SILVER優秀賞、本県に新たな価値を創出する作品に贈るY-CRYSTAL山梨県賞の3賞を決定する。
入選作品は「田舎星」(Oh Hey Do)、「化石豆腐」(大山龍)、「落書」(折笠良)、「モビル文学 富士河口湖ユーフォリアライド」(志村翔太)、「エルゴノミクス胚・プロトセル」(花形槙)、「ながれくるハミング | Audible Current」(宮下恵太)、「温室の凍蝶」(山田太郎)で、映像、インスタレーション、サウンド、テキストなど、メディアや表現形式の異なる作品が並ぶ。
審査委員長は、山梨県立美術館館長・多摩美術大学理事長・元文化庁長官の青柳正規さん。審査員は、評論家のgnckさん、山梨県立美術館学芸員の下東佳那さん、美術作家・特殊照明家で前回Y-GOLD受賞者の鈴木泰人さん、アーティストの藤倉麻子さん、メディアアーティストの三原聡一郎さん。
青柳さんは「コロナ禍を経験した世界は、グローバルな視点と同時にローカルな『居場所』探しを試みるようになった。生成AIが実装化される中での『メディア・アート』を考えるとき、トポス、テッロワール、地霊(ゲニウス・ロキ)、すみか、土俵のような『そこに根ざすもの』を見直す契機が期待される」とコメントする。
甲府会場の「小さな蔵の美術館」は通常、アンティークジュエリーと版画コレクションを有料で公開しているが、やまなしメディア芸術アワード会期中は入場無料で、2階・展示室を中心に入選作品を紹介する。
開催時間は、小さな蔵の美術館=10時~18時、GASBONMETABOLISM=11時~17時(いずれも休館日は各施設の営業日に準じる)。入場無料。3月22日まで。