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甲府に廃材・古材販売店「サイクル」地域資源循環の仕組み作りで

「Cycle(サイクル)」事業部長の渡辺一博さん。カウンターは渡辺さんが、廃材を使って製作したもの。

「Cycle(サイクル)」事業部長の渡辺一博さん。カウンターは渡辺さんが、廃材を使って製作したもの。

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 古材や古道具を販売する「Cycle(サイクル)」(甲府市城東)が3月15日、オープンした。

甲府に廃材・古材販売店「サイクル」地域資源循環の仕組み作りで

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 障がい者就労継続支援A型事業を手がけるKEIPE(ケイプ)(甲府市中央2)の新事業で、事業部長の渡辺一博さんが中心となり、家屋の解体時に出た廃材や古道具を廃棄せず、クリーニングやリペアして販売する。

 店名は、元自転車店だったことと、「事業を通じて甲府や山梨にある活用されていない地域資源が健やかに循環(Cycle)する仕組みを作りたい」という思いを込めて付けたという。

 渡辺さんは2022年3月に15年務めた甲府市職員を辞め、同社に入社。大学で建築を学んでいたこともあり空き家のリノベーション事業や家具の制作販売などを担当してきた。工事をする中で、解体で出た資材を、コストをかけて廃棄することへの「もどかしさ」「もったいなさ」を感じ、一部工事などで使っていたが、もっと積極的に古材や古道具を回収して生かすことにチャレンジしたいと考え、新事業として始めることに決めたという。

 材木店が所有している、元自転車店だった建物を借り、自らリノベーションした。商品が並ぶ店頭とキッズスペースがあり、奥には倉庫兼作業スペースを備える。店内には、食器などの小物、ソファや椅子、机、たんすなどの家具などを並べる。

 渡辺さんは「この場所をさまざまな人から愛される場所に育てていきたい。目指すは、家のように気軽に寄って休憩して、世間話して帰るような場所。今後は、店がある金手駅周辺エリアの店と連携して盛り上げていきたい。空き家・空き店舗も多いエリアなので、リノベーションして面白い店が増やせたら」と話す。「自分たちの事業としては、サーキュラーエコノミーを作っていくことにチャレンジしたい。プロダクト開発やリノベーション工事などでも、それを意識した事業開発を行い、地域資源が循環するまちを作ることに貢献できれば」とも。

 営業時間は11時~18時。

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