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甲府・朝日通りにワイナリー「スプリングワイン」 ショップも併設

佐野いずみ社長と哲也さん夫婦

佐野いずみ社長と哲也さん夫婦

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 ショップを備えたワイナリー「SPRING WINE(スプリングワイン)」(甲府市朝日4)が4月14日、朝日通り沿いにオープンした。

甲府朝日通り「SPRING WINE」 店内

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 社長の佐野いずみさんと哲也さん夫婦で営む同店。2022年に甲府駅から徒歩10分以内の場所を探していたところ、店の広さや「古い店から新しい店まで」並ぶ朝日通りの「あたたかい雰囲気」を2人が気に入ったこともあり、空き店舗だった同所に決めたという。

 昨年、店舗建て替えのため仮店舗で営業。今年4月、新たに醸造所を備えたワイナリーとしてオープンした。これまでワインの醸造は外部に委託し、販売のみだったが、現在、醸造免許を申請中で9月から醸造所としても稼働する予定。

 店内は5坪ほどで、飲食ができるスペース6席を備え、ガラス越しに隣接する30坪ほどの醸造スペースをのぞくことができるようにした。

 自社農園で栽培したブドウで醸造した「甲州2023」「マスカット・ベリーA2023」の2種類のワインと「マスカット・ベリーA100パーセントジュース」を並べるほか、県産食材を使った「おつまみプレート」「チーズ盛り合わせ」など季節によって変わるフードメニューも用意する。

 いずみさんの名前でもある「SPRING」は「湧き出す」「はじける・弾む」という意味を持ち、「ワインを飲んで、心が弾んだり幸せが湧き出たり…このワインが幸せの源泉になれば」という思いを込める。

 元々会社員だった2人が2016(平成28)年、ずっと農業をしたかった哲也さんが退職し1年間農業を学んだ後、2018(平成30)年、自園でのブドウ栽培を始めた。いずみさんはワインが好きで、ワイン造りを目指して2018年に退職。アイ・ヴァインズ代表の池川仁さんに師事してブドウ栽培を学んだ後、2020年、ブドウ栽培を始めた。同時に、甲州市塩山の機山洋酒工業でアルバイトとして勤務し醸造技術を学んでいる。2019(平成31)年には、「山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」を受講し、「山梨大学ワイン科学士」の称号を得た。2023年には日本ソムリエ協会認定ソムリエも取得した。

 現在は、北杜市明野町に70アール、甲斐市双葉地区に25アール、甲府市国玉町に7アールの自社農園を保有する。

 いずみさんは「コンセプトが地域に密着したワイナリーなので、日常の中でワインを楽しんでもらえるスポットとして利用してもらえれば」と話す。

 営業は金曜~日曜と祝日の11時~19時。

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