甲斐市の「LILY bake&coffee(リリー ・ベイク・アンド・コーヒー)」(甲斐市西八幡)が5月15日、コーヒーの提供を始める。
甲斐市の「LILY bake&coffee(リリー・ベイク・アンド・コーヒー)」
今年1月17日に焼菓子テイクアウト専門店としてオープンした同店。考宏さんと有那さん夫婦で営む。
結婚してから食事に気をつけるようになったという有那さんが、添加物の入っているお菓子が気になるようになり、独学で焼き菓子を作るようになったという。
有那さんは「形はシンプルだが、甘さ控えめで食感と風味を感じられるお菓子」をコンセプトに、「日常的に親しみやすさもあり、特別感もあるような焼き菓子」にしていきたいという。
お薦めは「塩こうじスコーン」(280円)。塩こうじを使うことでうまみに変わり、「外はザクザク、中はしっとりの食感」につながっているという。
2人は1年ほど前に開業を考えるようになり、考宏さんが建築・インテリア関係の仕事をしながら、昨年6月から半年かけて自宅前に、店舗となる1.5坪ほどの小屋を一から建てた。
オープン時からコーヒー提供も視野に入れていたが、今回、豆選びから焙煎(ばいせん)までコーヒーの準備が整ったことから提供することになった。ドリップコーヒー(ホット・アイス)、コールドブリュー(販売予定)、ミルクブリュー(以上500円~)のほか、コーヒー豆を用意する。
考宏さんは高校生の頃からコーヒーが好きで、将来的にコーヒー店を開くため自家焙煎セミナーなどで学んでいたという。「コーヒーだけでなく焼き菓子とのペアリングを大事にして提供したい。テイクアウトだけではなくインテリア関係のスキルを生かし、ゆくゆくは店舗を持って空間とコーヒー、焼き菓子を提供したい。まずは庭にテラス席を作れたら」と話す。
有那さんは「テイクアウト専門だが、なじみやすく居心地のいい場所になれれば。利用することで、日常が少しでも特別なものになれば」と話す。
営業は月曜・水曜・日曜の11時~16時。