甲府市が内閣府に提出した「先人が築いた遺産を礎につくる未来都市こうふ」を目指す取り組みが5月21日、2024年度「SDGs未来都市」に選定された。
「SDGs未来都市」とは、国の「SDGsモデル」の構築に向け、地方公共団体によるSDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する都市を選定するもの。
選定都市は全国24都市で、県内では富士吉田市も選ばれた。5月23日に東京で行われた選定証授与式には奥原崇甲府副市長が出席した。
甲府市の取り組みは、武田家のレガシーを代表する歴史・文化遺産や豊かな自然資源、ジュエリーをはじめとする地場産業など、先人たちが築いた多種多様な地域資源を活性化し、未来へ引き継ぐとともに、同市の新たな特色である水素エネルギー研究機関などの集積やリニア中央新幹線の開業など、近未来をけん引する最先端の環境を生かした取り組みを展開し、「継承と変革が調和した新たな価値を創造するまちづくりを推進する」もの。
樋口雄一市長は「この度の選定を追い風に、経済・社会・環境の3つの側面をつなぐ分野横断的な取り組みを積極的に展開し、SDGsの推進を図り、『市民の笑顔』『まちの元気』『希望ある未来』があふれる持続可能なまちの実現に向けて全力で取り組む」と意気込みを見せる。