甲府市役所1階・市民コミュニティーホールで現在、「金魚柄甲州印伝デザインコンテスト」の作品が展示されている。
姉妹都市交流「金魚柄甲州印伝デザインコンテスト」 甲府市役所で作品展示
同コンテストは、甲府市と姉妹都市の奈良県大和郡山市との交流事業の一環で、甲府青年会議所2024年度山の都彩広委員会が「金魚柄甲州印伝デザインコンテスト」と題し、甲州印伝にあしらう金魚柄のデザインを3月25日~4月30日に募集した。
応募総数は752点。8月31日に行う受賞作品発表会で選ばれた受賞者5人には、印傳屋14代・上原勇七さん協力の下で制作された、最優秀賞作品のデザイン巾着を贈るほか、姉妹都市事業の成果として、甲府市と大和郡山市で展示を行う。6月1日には、甲府市で行われる「甲府城下町ロゲイニング」でも応募作品を展示する。
江戸時代に、甲府藩主であった「柳沢吉里」が大和郡山藩で領地替えした際甲府から大和郡山に金魚を運んだという。家臣の中に、金魚の飼育に長(た)けている者がいたといわれており、明治期から金魚の養殖は産業として発展。今では大和郡山市の名産となっているなどの経緯から、江戸時代に関連する「甲州印伝」と「金魚」を通して、2つの地域の魅力を体感してもらうことを目的に、事業を企画したという。
同委員会の風間真太委員長は「今回のデザインコンテストでは、甲州印伝に描く金魚柄のデザインを募集した。実はあまり知られていない甲府市と奈良県大和郡山市が姉妹都市であるという観点から双方の名産品をテーマに決め、たくさんの人に応募してもらった。目標をはるかに上回る752点の作品が集まり驚いているが、それ以上に作品に込められた皆さんの『思い』に感動している。ぜひ一度ご覧いただき、2つの地域の魅力を感じてほしい」と呼びかける。
6月3日まで。