山梨県北杜市が9月30日~10月2日の3日間、台湾来訪者を招いた北杜市モニターツアーを実施した。
今回のツアーは、北杜市と台中市政府観光旅遊局、北杜市観光協会と台中市国際観光発展協会との間で7月7日に締結した観光友好交流の促進に関する協定に基づくもので、協定締結以降、初の実施となった。北杜市の観光資源の認知拡大と情報共有を図ること、台湾人向けツアーの造成や台湾人観光客の誘客促進が目的。
北杜市の観光資源の情報共有を図るため、「清泉寮」「ポールラッシュ記念館」「山梨名醸」「金精軒製菓」など同市の特色あるスポットを周遊した。ツアー期間中に開催されたサイクルイベント「グランフォンドピナレロ八ヶ岳withグラベル2023」も視察。毎年6月に台中市で開催される「台中市自転車カーニバル」とともに、双方のイベントをサイクルツーリズム推進の核とするため、両地域における観光ブランド力を向上していく姿勢が確認された。
参加したのは、台中市政府観光旅遊局風景管理区秘書の朱祐賢さんと台中市国際観光発展協会理事長の楊琮霖さん。朱さんは「八ヶ岳や南アルプスなど素晴らしい山岳景観に恵まれ、山の宝として知られる北杜市に招待いただき感謝」と話し、観光友好交流の促進に関する協定の履行に加え、今後さらに強固な基盤として定着することに期待を寄せる。楊さんは「将来的にはより多くの観光客を台湾から北杜市に送客し、双方の観光産業を強化し活性化させたい」と話し、サイクルツーリズムなどの推進により、両地域の観光ブランド力向上の重要性を強調した。
今回のモニターツアーについて、北杜市担当者は「北杜市から眺める美しい山岳景観や水資源を生かした酒、和菓子などを深く知っていただき、台中市と北杜市双方の友好関係を強化することができた。今回は協定締結後に初めて実施したモニターツアーだったが、今後も官民一体となって北杜市の魅力を広く発信し、台湾からより多くの方に北杜市に訪れていただきたい」と期待を込る。