「県央ネットやまなし」主催の合同企業説明会が6月30日、アイメッセ山梨(甲府市大津町)で開催された。
「県央ネットやまなし」は、山梨県内の甲府市、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、笛吹市、北杜市、山梨市、甲州市、中央市、昭和町などの自治体が共通する地域課題の解決や、圏域全体の発展に向け連携した取り組みを行うネットワーク。
昨年初開催した同イベントは、2025年3月に大学などを卒業予定の学生や留学生、外国人を含む一般求職者を対象に、地域内外の企業と求職者が直接交流する場を提供。参加者が自分の志向やスキルに合った職場を見つけるための機会となるよう開いた。2回目の今年は面談数を増やすため、開会時間を延ばした。当日は184社が参加した。
甲府市産業部雇用創生課の武内和子課長は「一つの市で行うと規模が小さくなってしまうが、『県央ネットやまなし』で行うことでスケールメリットがある。出展数が多いので、来場すればたくさんの企業と交流できる。地元にはどんな企業があって、どんなことをしているのか知ってもらえる機会にもなれば」と話す。
山梨県立大学3年の男子学生は「福祉系や公務員のブースがこんなに多いのは初めてだった。全部で8ブースを回り、今後のビジョンが明確化した」と話す。
参加企業の一社、シャトレーゼ人事総務部採用課の井出雅也さんは「企業説明会や面接のオンライン化が主流になってきているが、直接対面で話を聞いてもらえることで、興味を持っている点などが感じとれて良かった。他の参加企業ブースを見学する機会にもなった」と振り返る。