チキン南蛮酒場「キラクニ」(甲府市中小河原町)がオープンして、7月28日で2カ月がたつ。
店主の梶原慎太郎さんは大学3年生の頃、原付きで47都道府県を巡る旅をした際、ご当地料理を各地で食べ、その中でも宮崎県の「チキン南蛮」が一番おいしく、感動したという。その後、学生が運営するキッチン&バー「CANVAS」(甲府市相生1)を立ち上げ「チキン南蛮」を提供していた。
卒業後、IT関係の営業職に就くが「飲食店を開きたい」思いが強く、甲府の飲食店で働いた。2022年12月、チキン南蛮専門店「be fine」をキッチンカーでスタート。半年後にはもう一台キッチンカーを増やした。キッチンカーで営業する中で、「店舗はどこですか」とよく聞かれたことや、コロナ禍が落ち着き飲食店に人が戻り始めたタイミングで実店舗出店を考えるようになったという。
キッチンカーで出店していた場所にできるだけ近い条件の場所で、駐車場が多く、分かりやすい場所にある同所を選んだ。10坪ほどの店内は、カウンター5席、外席3席の計23席を用意。内装は「人を元気にする」をコンセプトに、鳥かごをイメージした照明や、花柄の壁紙など「クスッ」と笑顔になるような「遊び心のあるデザインを考えた」という。店名は、明日からの元気を与えるような店になればという思いを込めて「気楽に行きましょう」に由来する。
メニューは「名物チキン南蛮」(660円~)のほか、「前菜盛り」(880円)、「和牛クリーミー肉じゃが」(1,078円)、「甲州おざら~エビトマトクリーム~」(1,320円)、「キッチンカーで1カ月だけやっていた幻のスパイスカレー」(1,430円)、「土鍋ごはん~サーモンしらす大葉~」(1合、1,650円)、「夏のキッチンカーの定番まぜパフェ」(440円)など20種類ほどを並べる。ドリンクは「名物フルーツサワー」(605円~)、生ビール(605円)、ハイボール(550円~)、焼酎、ワイン、日本酒、ノンアルコールなどを用意する。
梶原さんは「食を通して人を元気にしたい。そんな人たちの数を増やし続けたい。チキン南蛮が有名になれば」と話す。
営業時間は17時~23時。日曜・月曜定休。