
「やまなしミライエネルギーフェス2025」が3月14日、甲府駅北口アシストエンジニアリングよっちゃばれ広場で開催された。主催は山梨県。
やまなしミライエネルギーフェス、「ミズノネ」が公開ラジオ配信
2050年カーボンニュートラル実現に向け、次世代エネルギー水素の普及・啓発を目的として開かれた同イベント。再生可能エネルギーの電力と水からグリーン水素を製造する「P2G(パワー・ツー・ガス)システム」の開発に取り組む同県は、甲府市米倉山の「米倉山次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ(Nesrad)」が水素研究の最先端拠点となっている。
当日は、水素グリラーや水素で焙煎(ばいせん)したコーヒーの提供、FCラジコンカートの体験、キッズパークの設置、県内高校生によるステージショー、水素エネルギーを利用した音楽ライブを運営する「MIZUNONE」の公開ラジオ放送などのプログラムを展開したほか、事前予約制で山梨大学による子ども向け水素・燃料電池ワークショップや米倉山ラボツアーも行い、約2100人が来場した。
山梨県環境・エネルギー政策課帳の大森栄治さんは「地球温暖化が進む中、カーボンニュートラルの実現は世界の大きな課題で、水素エネルギーは、私たちの未来を支える持続可能なクリーンエネルギーとして大きな可能性を秘めている。山梨県は、再生可能エネルギーの電力と水からCO2を排出しないグリーン水素の製造を行うP2G(Power to Gas)システムの研究開発に取り組み、その最先端の技術は大きく評価され、世界からも注目を集めている。この取り組みを県民の皆さんに知ってもらい、水素について見て、感じてもらうために、当イベントを開催し、多くの皆さんに来場してもらった。県民の皆さんが来たるべき水素社会について理解いただくきっかけとなれば」と期待を込める。