
山梨県立図書館(甲府市北口2)多目的ホールで4月13日、怪談師・城谷歩さんによる独演会「甲州怪談語り」が開催される。主催はHALE PROMOTION。
城谷さんにとって初の山梨公演となる同イベントは、「怪談という懐かしくも新しいエンターテインメントを生で楽しんでほしい」という思いから実現したという。2本の怪談を披露する予定で、そのうち1本は事前に募集した山梨県内在住者の恐怖体験を採用。日常に潜む恐怖や不思議な出来事を城谷さん独自の語り口で表現することで、「観客に新たな視点を提供する」という。
城谷さんは1980(昭和55)年北海道小樽市生まれ。15歳のときに舞台演劇を始め、2000(平成12)年には劇団を主宰し、脚本・演出・出演を手がけるなど幅広い活動を展開。2012(平成24)年に怪談師としてデビューし、独学で研究した落語や講談の技法を取り入れた独特な語り口「城谷節」を確立。これまでの口演回数は延べ1万回以上を数え、保有する話数は実話や古典を合わせて約500話に及ぶという。近年は、ユーチューブチャンネル「城谷の世界城谷怪談」を定期配信するほか、怪談本やCD・DVDのリリースなど活動の幅を広げる。
企画担当の鈴木めぐみさんは「修学旅行のバスの中や、夜の部屋で話を聞いたり、聞いた話を聞かせたりしていたのは、今では良い思い出。その怪談話をエンターテインメントにしたのが怪談師で、その中でも人気のある一人が城谷歩さん。最近は、ネットの動画配信などで気軽に視聴できるようになったが、生で、その場の空気を感じながら聞くのが一番だと思い、開催する。怪談会を機会に、山梨県外の人々にも実際に来てもらい、山梨の魅力を肌で感じて楽しんでもらえれば」と話す。
14時開演。チケットは、前売り券=6,000円、当日券=6,500円。