
静岡おでんと清水港直送干物を提供する「おでんと日本酒呂まん」(甲府市丸の内2)が6月18日、甲府駅南口の平和通り沿いにオープンした。
店主の勝呂康彦さんは、静岡県出身。隣接する「ワインと備長焼き鳥 すぐ呂」と、博多風創作おでんと甲州ワインや日本酒の店「博多鶏白湯おでん 湯ろや」、甲府駅近のギョーザ店「羽根付餃子(ギョーザ) サンニン」、焼き鳥と煮込み料理を提供する浅草飲食店街の和食店「日本酒と焼き鳥 かつ呂」を経営する。
「呂まん」は、同所で2022年12月に開業した「大衆ホルモン焼 やすけん」を約2年半で新業態に転換し、出身地の静岡県の味を前面に据えた店とした。
店内はカウンター主体の細長いレイアウトで、店舗面積は約35平方メートル。席数は、カウンター=9席、座敷席=8席。
看板の静岡おでんは5点盛り、8点盛り、12点盛りを用意。黒はんぺん、牛すじ、大根、卵などの素材を濃口しょうゆ仕立ての濃色だしで長時間煮込み、青のりとだし粉を振って提供する。静岡市葵区の老舗練り物店から仕入れる黒はんぺんはカツオとイワシのうまみが強く、勝呂さんは「だしに溶け出した魚介のコクが翌日さらに深まる」と話す。牛すじは国産に限定し、脂を落としながら煮込むため、「後味はすっきり」だという。価格は1本120円~240円。
清水港直送の干物はアジ、サバ、キンメダイなど常時3~5種を用意。富士宮やきそば、清水名ぶつもつカレー、しらす桜エビ釜飯などの静岡グルメもそろえる。
日本酒は静岡県内24蔵から季節限定酒を含め常時30種以上を用意し、1杯500円から用意。山梨内外のクラフトビールや甲州ワインもそろえ、旅行者の選択肢を広げる。
勝呂さんは「店舗は、客とスタッフが会話しやすいレイアウト。香ばしい香りが漂う店内で、スタッフとの会話と静岡の味を楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は17時~25時。月曜定休。