食べる 買う

南八ヶ岳に複合施設「トリュフベーカリー」 水を使った商品や限定メニューも

「Truffle BAKERY 南八ヶ岳」ベーカリーエリア外観の様子。(写真提供=ドレステーブル)

「Truffle BAKERY 南八ヶ岳」ベーカリーエリア外観の様子。(写真提供=ドレステーブル)

  • 4

  •  

 ベーカリー拠点「Truffle BAKERY(トリュフベーカリー)南八ヶ岳」(北杜市大泉町西井出字石堂)が7月4日、北杜市大泉町にオープンした。経営はドレステーブル(東京都中央区)。

「Truffle BAKERY 南八ヶ岳」カフェエリア内観

[広告]

 トリュフベーカリーは、ヨーロッパの専門食材を扱うウェブ通販「ハイ食材室」を運営する同社が展開するベーカリー。看板商品のトリュフ塩パンをはじめ、希少性の高い素材を使ったパンを展開する。同施設はラボ・ベーカリー・カフェの複合施設で、全国最多となる40種類以上のパンや南八ヶ岳の水を生かした商品、限定メニューをそろえる。

 これまで、東京・門前仲町本店にあった開発拠点を八ヶ岳南麓に移転し、「ブランド史上最大規模」となる同店。ベーカリーエリアでは、シェフらが日々新たなパンの開発に取り組み、週末限定でその場で生まれたパンを数量限定で販売する。特に人気となった商品は全国の店でも展開する予定。

 建物はなだらかな傾斜地に建てられ、国内外のアーティストによるアート作品やアンビエント音楽が流れる空間。3000坪の敷地にあった260本の木のうち9割以上を残し、レンガ塀による周長130メートルのリングを設けた。100坪のベーカリーとカフェを、その内外に配置し、「自然と調和した空間づくりが特徴」だという。

 施設内は木とレンガを基調とした開放的な空間で、入り口近くの階段状ベンチからはラボの現場やパンが陳列された状態を眺められるほか、370冊の本が並ぶライブラリースペースも設け、来店者にも開放している。

 カフェエリアはガラス張りで、外の景色を眺めながら八ヶ岳限定ドリンクなどを提供。インテリアディレクションはインテリアスタイリストの作原文子さんが担当し、自然やアート、八ヶ岳にちなんだ本やプロダクトをセレクトする。

 設計を手がけた再生建築研究所の神本豊秋社長は「30年間時間が止まっていた森を再生し、パンと水のための小さな営みが、静かに芽吹き始めた。この地で起こる自然と調和しながら、作り、食べ、たたずみ、五感で感じる居場所を作る。レンガ塀と土地の起伏をそのまま活用することで生まれたさまざまな居場所が生まれた。今後、レストラン、パティスリーと機能拡張が可能。ここは完成された建築ではない。トリュフベーカリーのパンの研究を舞台に、日々形を変え、訪れる度に景色が変わる森の中の風景を感じてもらえれば」と話す。

 商品は、「天然水ブレッド」(537円)、「白トリュフの塩パンversion八ヶ岳」(260円)、「ルバーブ・ルージュ」(461円)、「草原のタルティーヌ」(568円)など約40種類。八ヶ岳の野菜や牛乳など地元食材を使った総菜パンや菓子パンも展開する。「八ヶ岳ソフトクリーム」ミルク(500円)、コーヒー(650円)、「八ヶ岳天然水サイダー」(350円)などの限定商品も提供する。10種以上
 のパンを詰め合わせたアソートボックス(5,000円)(事前予約限定、1日50個)も公式アプリで販売する。

 営業時間は、8時~17時。ベーカリーは金曜~日曜・祝日に営業、カフェは火曜・水曜定休。今後、レストランやパティスリー、ホテル事業などの展開も構想している。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース