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山梨県立美術館で「生誕100年 山下清展」 作品や遺品190点展示

「長岡の花火」 1950(昭和25)年 貼絵(山下清作品管理事務所蔵)

「長岡の花火」 1950(昭和25)年 貼絵(山下清作品管理事務所蔵)

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 山梨県立美術館(甲府市貢川1)で9月20日、「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」が始まる。

山梨県立美術館で「生誕100年 山下清展」 作品や遺品190点展示

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 生誕100年を記念し、「放浪の天才画家」と称された山下清の画業と人生を紹介する同展。幼少期に描かれた鉛筆画から、代表的な貼り絵、油彩、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けまで約190点を展示し、多彩な表現を通じて画家の全体像を伝える。放浪中に使ったリュックサックや浴衣といった遺品も公開し、作品とともに人間・山下清の姿に迫る。

 山下清は1922(大正11)年に東京で生まれ、知的障害を抱えながらも独自の才能を伸ばした。少年時代から細密な貼り絵に取り組み、昭和中期に各地を旅しながら制作を重ねたことで「放浪の画家」と呼ばれる存在となった。戦後の日本美術界で独特の位置を占め、テレビ番組などでも広く知られるようになった。その作品は風景や人々の営みを鮮やかに表現し、親しみやすさと卓越した技法とを兼ね備えて高い評価を得ている。

 同展担当の高野早代子さんは「本展は、『山下芸術の豊かさや奥深さをしっかり丁寧に伝えよう』という思いで企画した。作家、山下を見てもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時。期間中の休館日は9月24日・29日、10月6日・14日・20日・27日、11月4日・10日・17日。入館料は、一般1,000円、大学生500円(同420円)。高校生以下、県内在住65歳以上、障害者と介護者は無料。11月20日の「県民の日」は無料。

 11月24日まで。

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