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北杜のNPO「ひなたぼっこ」、子どもの居場所継続のため支援呼びかけ

NPO法人「ひなたぼっこ」の皆さん。(写真提供=NPOひなたぼっこ)

NPO法人「ひなたぼっこ」の皆さん。(写真提供=NPOひなたぼっこ)

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 北杜のNPO法人「ひなたぼっこ」(北杜市長坂町中山梨丸)が現在、子どもたちの居場所継続を目的にマンスリーサポーターを募集している。

北杜のNPO「ひなたぼっこ」、子どもの居場所継続のため支援呼びかけ

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 同NPOは2009(平成21)年、八ヶ岳の麓の古民家を拠点に設立。学校や家庭に居づらさを感じながら子どもたちが安心して過ごせる「第三の居場所」としてボランティアが運営する。年々、訪れる子どもたちは4年間で3倍以上に増え、現在、年間延べ1600人以上が利用する。これまでの週1日から2025年度は週3日の開所に拡大。設立から260人以上が登録、延べ1万8500人が利用した。

 利用料は1日500円で、経済的に厳しい家庭は無料。代表理事の小宮山茜さんは「ひなたぼっこは家庭の経済格差にかかわらず来られる居場所でありたい。子どもの権利を保障したいという思いで続けてきた。実際の運営には家賃や光熱費、人件費など多くの経費が必要で、寄付や助成金で不足分を補ってきたが、物価高騰や運営費の増加で、来年度以降の活動継続が危機にひんしている」と危機感を募らせる。来年も居場所を安定して続けるため、今回マンスリーサポーターで支援を募ることにした。

 「ひなたぼっこはありのままの子どもたちを受け入れる居場所。ありのままが認められれば子どもたちは自分の力で成長していく。ありのまま同士、互いの意見が食い違いけんかケンカになることもある。そこに大人が介入する必要はほぼなく、当事者同士、時には周りの子が仲裁に入ったりしながら、どうすればいいのか自分たちで考えて解決していく。子どもたちの日々の成長を見守り、保護者の話を聞く中で『ひなたぼっこ』がみんなにとって本当に大切な居場所であることをとても感じる」と小宮山さん。「私もこの居場所を守るために自分にできる最大限のことをやりたいと考え、4月から理事長を務める決心をした。皆さまにも力添えをいただければ」と呼びかける。

 マンスリーサポーター参加費は月額500円。9月30日まで受け付ける。

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