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甲府でまち歩き型アート展「雑踏展」 県内外の障害者作家10人が参加

「山梨アール・ブリュットネットワークセンター」センター長の瀧澤聰さん。

「山梨アール・ブリュットネットワークセンター」センター長の瀧澤聰さん。

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 甲府市中心部で現在、山梨県が主催する企画展「甲府の街とアートを巡る『雑踏展』2025」が開催されている。

「甲府の街とアートを巡る『雑踏展』2025」 ギャラリー1045甲府

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 同展は、障害者が制作した芸術的価値の高い作品を紹介し、街を歩きながらアートに触れる試みとして昨年初開催。延べ3000人以上が来場した。障害者の社会参加を促進し、「誰もが文化芸術を共有できる共生社会の実現」を目的に開く。

 今回は新たに県外作家も加え、県内外10人の作家による約1200点の作品を展示する。展示会場は甲府駅南口周辺から中心街沿いの6カ所で、ギャラリー1045甲府、山梨デザインセンター、Rigel、atelier hk、gallery C jewelry shop &green teaカフェ、TO-CHI。 各会場ではテーマや作風に応じて1~3人の作家が展示を行う。

 出展作家は、関根悠一郎さん、深沢重裕さん、堀内昭宏さん、湯泉佐智子さん、横山岳史さんの5人が県内から参加、県外からは岩瀬俊一さん(滋賀県)、コバヤシカオルさん(埼玉県)、東本憲子さん(大阪府)、三科琢美さん(鹿児島県)。山梨県障害者芸術文化活動支援センター「山梨アール・ブリュットネットワークセンター」が実施主体として、作家支援や広報、展示準備を行う。

 展示情報は公式サイトやSNSで発信するほか、各会場で配布するZINE(冊子)には出展作家の取材記事や制作過程を掲載。作家の創作風景をまとめた動画を公式ユーチューブチャンネルで公開する。12月には会場を3Dスキャンした「3Dウォーク」も公開予定で、来場が難しい人もオンラインで展示を体験できるようにする。

 「山梨アール・ブリュットネットワークセンター」センター長の瀧澤聰さんは「オープニングセレモニーでは、何よりもうれしかったのは、全員ではないが県内外の作家が来てくれ、あいさつしてくれたこと。観覧する人々が街なかを巡って、甲府の街を感じてもらい、障害のある方の作品展を楽しんでほしい。昔は『雑踏』と言われるくらい大勢の人が商店街を訪れ、すごくにぎわった街だったと聞いているので、『また、大勢の方に足を運んでもらえるように』という願いを込めて名付けた」と話す。

 10月20日まで。

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