医大生による屋台バー「KARDIA（カルディア）」（山梨市北）が10月18日、甲府オリオン通りに出店した。

甲府オリオン通りに医大生屋台バー「カルディア」　街なかににぎわい創出

　出店は、甲府市中心街で「甲府まちなかエリアプラットフォーム（甲府AP）」が現在行っている「甲府まちなか実験」の取り組みの一つ。甲府APは「まちなか未来ビジョン2025」を策定し、「ぐるぐる歩いて回って楽しめるまちなか」の実現を目指し、舞鶴城公園南広場の休憩施設整備やオリオン通りのにぎわい創出、中央公園での若者向けスポーツイベントなどの社会実験を繰り返し、地域住民の参加と交流の場づくりに取り組む。

　山梨大学医学部の学生らが運営する同店は2023年の12月に開業。同所での出店は今回で2回目。前回と合わせて約120人が来店した。

　当日は、「酒蔵櫂」が提供するモツ煮（600円）をメニューに取り入れ、ドリンクには多様なカクテルや「点滴ぶどうジュース」（500円）など、医大生ならではのアイデアを反映したメニューをそろえた。隣接スペースでは、「Muku」さん、「カエル」さんによる弾き語りライブも行い、会場を盛り上げた。

　客として訪れていた医大生は「同級生が店をやっているから来た。にぎわっていてびっくりした。大学生は何でもできるけど、実際に動ける人は少ない。形にしていてすごくうれしい」と話した。

　代表の渡部拓夢さんは「いい店があるまちはいいまち。甲府APの信念に共感し、店とまちとの接点ができるのがありがたいと思い出店した。知人や友人、ふらっと立ち寄る人など、いろいろな人にたくさん来店してもらった。甲府の新しい起点になってる感覚で楽しんでいる」と話す。

　次回は11月1日の17時～21時に出店する。