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築120年の古民家「わくわくの家」、子どもの居場所を守るためCFに挑戦

毎年秋に行われる「WakuWaku子どもマルシェ」の様子。(写真提供=WakuWakuの家)

毎年秋に行われる「WakuWaku子どもマルシェ」の様子。(写真提供=WakuWakuの家)

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 山梨市の旧吉田邸(山梨市上神内川)で活動するNPO法人「WakuWaku(わくわく)の家」が現在、築120年を超える古民家の耐震改修工事に向け、クラウドファンディング(CF)で協力を呼びかけている。

NPO法人「WakuWakuの家」

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 わくわくの家は自然体験や自由な学び 子どもたちの個性を育む場として2019年に発足。2022年にNPO法人化した。登校支援も行い、地域と子どもをつなぐ居場所として活動している。活動の拠点となる古民家は長年放置されていた建物を市から借りたもので、ボランティアや保護者の協力で掃除や改修を行い、利用してきた。

 地域の文化的資産と「対話」しながら「五感で学ぶ教育の場」を提供してきた活動では、自然の中での遊びやものづくり体験、子ども食堂、子どもマルシェなどを行ってきた。

 2023年10月、山梨市から「山梨市の所有である耐震強度を満たしていない古民家で、何かあった際に市では責任が取れない。子どもたちの安全のために別の場所へ移ってほしい」と話があった。

 使用継続には耐震工事が必要となった。3月に緊急を要する部分の耐震補強を始めたが、資金不足でいったん工事を中断している。耐震工事には2,000万円が必要で、自己資金200万円を除く1,800万円の不足分をCFで募集している。現在までに520人から約1,500万円の支援を集めた。支援はオール・オア・ナッシング方式で、目標未達成時は返金される。

 同NPO代表理事の小泉昭美さんは「これは、ただの修繕ではなく、次の50年、100年、地域の子どもたちが育まれる『子どもたちの挑戦の拠点』を未来へつなぐ挑戦。子どもたちの未来を守るのは、私たち大人の使命。古民家にこれからも子どもたちの笑い声を響かせたい。共に子どもたちの未来を守ってもらえれば」と呼びかける。

 支援受け付けは11月19日まで。

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