土壌微生物の力を使い、農薬や肥料を使わずに野菜を育てる「菌ちゃん農法」の畝作り体験イベントが3月29日、オリジナルワイン「LEGARE(レガーレ)」(甲府市愛宕町)ブランド代表の吉田健人さんの自宅の畑で行われる。
当日は、同農法公認の畝立て指導者で、「あまやどりふぁーむ」代表の後藤由里子さんが直接指導し、参加者は実践を通じて畝の積層作業を学ぶ。
「菌ちゃん農法」は、落葉や雑草、米ぬか、生ごみなどの自然資材を層状に積み、発酵を促すことで土壌を改良するのが特徴。実践ステップとして、栽培場所の選定した後、資材準備、畝の積層、発酵管理を経て3~5カ月後に定植が可能だという。プランターでも始めやすく、「初心者向けに家庭菜園の実験として適している」とも。吉田さんは自身も農業初心者ながら、一度畝を作れば野菜が育ちやすい点に着目している。
第1部では実際に畝づくりを体験し、土と向き合う時間を設ける。第2部は、やまなし大使で猟師・料理人の小出智人さん(黒猫亭)がジビエ料理を提供し、交流会を開く。山梨の農業地帯では鹿などの害獣被害が深刻。鹿の増加と猟師減少が課題で、参加者は料理を囲みながら農業被害や地域対策について議論する。
ワイン、日本酒、ブドウジュース作りを通じ、食とワインのつながりを提案してきた吉田さんは「最近は肥料や、さまざまな農業資材が高騰している。そうした中で、無肥料・無農薬で野菜が育てばうれしい。野菜やジビエなどの食とワインのマリアージュを提案しながら、食の文化をつくっていければ」と参加を呼びかける。「畑づくり、ジビエ、ワイン…実は全て『命』と『食』でつながっている。そのつながりを感じてもらえる一日にできれば」とも。
今回のイベントは、今後、種まきや収穫、収穫祭に続くシリーズの第1弾で、参加者が共同で経過を追う形で進めていく。
開催時間は、第1部=9時~12時(畝づくり体験)、第2部=13時~15時(ジビエ交流会)。参加費は、第1部=1,000円(子ども無料)、第2部・通し参加(ジビエ料理・吉田さんセレクトワイン付き)=6,000円(子ども3,000円)。定員30人。要事前申し込み。