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甲府盆地が舞台の映画「フジヤマコットントン」完成 山梨での上映目指す

映画「フジヤマコットントン」©nondelaico/mizuguchiya film

映画「フジヤマコットントン」©nondelaico/mizuguchiya film

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 市川三郷町出身の青柳拓監督が、昭和町の福祉施設で働く人々を撮ったドキュメンタリー映画「フジヤマコットントン」が完成した。

「フジヤマコットントン」マスコミ試写会

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 監督の母親の職場である障がい福祉サービス事業所「みらいファーム」(昭和町紙漉阿原)で1年間かけて撮影し、さまざまな障がいを持つ施設利用者の、ささやかな日常や感情の変化を描いた作品。

 タイトルは、甲府盆地から望む富士山と、全てを柔らかく包む「綿=コットン」を糸にして織るときの「トントン」という音から名づけられた。

 青柳監督は「相模原障害者施設殺傷事件の加害者である植松聖死刑囚の『障がい者は生きている価値がない』という言葉に衝撃を受けて製作したアンサー作品。4回のマスコミ関係者向け試写会を終え、映画が広がり始めている実感を得た。いつか夢見る山梨での上映を実現させるためにもしっかり映画を届けていきたい」と話す。

 青柳監督は1993(平成5)年生まれ。日本映画大学に進学後、卒業制作として「ひいくんのあるく町」を監督し、2017(平成29)年に全国劇場公開。2021年に緊急事態宣言下の東京で自らの自転車配達員としての活動を記録したドキュメンタリー映画「東京自転車節」が公開され注目を集めた。同年、「美術手帖」の特集「ニューカマー・アーティスト100」に2020年代を切り開くニューカマー・アーティストの一人として選出されている。

 映画は2024年2月10日から東京を皮切りに全国公開予定。

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