食べる 見る・遊ぶ

南アルプスの高台に1日2組限定の宿 甲府盆地一望の桜の名所を活性化

1日2組限定の宿「ALPS LAPS withTENAR (アルプス・ラプス・ウィズ・テナール)」の「TENAR(テナール)」キャビン(写真提供=ALPS LAPS withTENAR)

1日2組限定の宿「ALPS LAPS withTENAR (アルプス・ラプス・ウィズ・テナール)」の「TENAR(テナール)」キャビン(写真提供=ALPS LAPS withTENAR)

  • 4

  •  

 1日2組限定の宿「ALPS LAPS withTENAR (アルプス・ラプス・ウィズ・テナール)」(南アルプス市築山)が1月26日、南アルプスの高台にオープンする。

標高545メートル、甲府盆地が一望できる「桜の名所」

[広告]

 甲府市の老舗アウトドアショップ「ELK(エルク)」を母体とするアウトドア専門の旅行会社「GATES」(甲府市徳行4)と、移動可能な建築(モバイルハウス)に関連する事業を展開する「CountryWorks」(長野県松本市)が共同でプロデュースした。

 元々「築山広場」と呼ばれる南アルプス市有地は甲府盆地を一望でき、富士山も望める「桜の名所」として地元の人などに愛されてきた。一方桜の名所以外で利活用されていない現状の課題に、「地域活性に何か貢献できないか」とGATESが土地を借り受け、CountryWorksと共にアウトドア型宿泊施設ブランド「TENAR(テナール)」のキャビンを活用した宿を立ち上げる。

 甲府盆地と約300メートルの高低差がある標高545メートルの場所から日中、夕暮れ、夜景、星空、夜明け前、朝焼けの景色の移り変わりを眺めることを「第一に考えた」という客室や露天風呂、ダイニング、たき火スペースを設ける。敷地面積は約900坪。

 「テナール」キャビンを象徴する三角窓からの景色を眺望できる露天風呂は南アルプスの天然水を使い、滞在中は好きな時間に利用できる。

 食事は、イタリアンレストラン「山梨レストランメリメロ」(甲府市丸の内1)と提携し、専用のディナーボックスや朝食ボックスを用意。ケータリングで山梨県産の食材を使ったディナーコース料理の食事(スープ、オードブル、チーズフォンデュ、メイン、デザートの 5 品)や朝食を「絶景を眺めながら食事できる」という。

 GATESの柳澤隆広社長は「山梨の自然には人を引きつける価値があると信じるものの、それを十分に利活用できていないのではないか、という現状にもどかしさがある。山梨の自然が持つ資源に光を当て価値を高めていきたい。その取り組みの一つが今回の施設。根底には、山梨の山岳・アウトドア文化の一翼を担ってきたエルクであるからこその使命だと考えている」と話す。

 CountryWorks岩本淳兵社長は「アウトドア・リゾート系の宿泊施設の長期間で価値提供をする上で重要なのは、設備の新しさや豪華さよりも、場所そのものの価値(絶景やプライベート感)やソフトの価値(面白い支配人や企画、おいしい食事など)。当施設は、テナールとしてずっとやりたかった、借景・絶景をコンセプトにしたフィールド。それが世の中にどれだけ受け入れられるかが楽しみ」と期待を込める。

 15時チェックイン、11時チェックアウト。宿泊料金は1人2万5,000円~。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース