
甲府市中心部の舞鶴城公園(甲府市丸の内1)などで8月11日、「小江戸甲府の夏祭り」が開催されるに当たり、イベントを支えるボランティアスタッフの募集が行われている。
同祭りは、江戸時代に甲府が学者や歌舞伎役者など文化人の往来でにぎわい、「小江戸」と呼ばれた歴史に着目し、当時の城下町の風情を現代に再現する地域イベント。開催当日は、舞鶴城公園のほか、2025年に新たにオープンした文化交流施設「こうふ亀屋座」(甲府市丸の内1)や、まち歩き観光の拠点となる「小江戸甲府花小路」(丸の内2)などを会場とし、にぎわい創出と地域経済の活性化を図る。例年2万人前後の来場者が見込まれる中、実行委員会では、安全で円滑な運営のため、毎年多数の市民ボランティアの協力を得ている。
今回の募集では、開催当日の会場運営スタッフと、翌日の清掃活動スタッフを含む計7種の業務に対して、約285人を募る。内訳には、観客誘導を担う警備ボランティア80人、企画補助や環境美化を担当する運営補助ボランティア95人、パンフレット配布や会場案内などを行う案内係40人、外国人向けの観光案内を担う語学対応スタッフ4人、救護所での補助業務を担う救護スタッフ2人、来場者用駐車場の整理補助を行うスタッフ14人、開催翌日に会場周辺で清掃を行うスタッフ50人。
応募資格は原則18歳以上で、健康で人との交流を楽しめることが条件。高校生も保護者の同意書を提出すれば参加できる。ボランティア保険は実行委員会側が負担し、活動当日はスタッフ用Tシャツと昼食の弁当を支給する。説明会は7月28日に実施予定で、交通費や宿泊費は自己負担となる。
申し込みは甲府市公式ホームページ内の専用フォームで受け付ける。締め切りは6月30日。甲府市観光課の高村さんは「今年で7回目となるが、毎回多くのボランティアの方々に協力いただき、特に地域の学生の参加が多く非常に助かっている。今回も若い世代の参加を期待している。甲府の夏を彩るにぎやかで熱い夏祭りを一緒に盛り上げていければ」と応募を呼びかける。