
甲府みなみ幼稚園(甲府市蓬沢町)で9月25日、園児71人が出演する「KIDS RUNWAY(キッズランウェー)」が開催された。
甲府みなみ幼稚園で「キッズランウェー」 ファッションとアートと教育を融合
ショーを企画するKIDS RUNWAY運営事務局は、ファッションモデルの前田一翠さんが代表を務める組織。前田さんは2016(平成28)年にイタリアに渡り、DOLCE&GABBANAやGIORGIOARMANIなど国際的なブランドのコレクションに出演した経験を持つ。子どもたちが主役となり個性を表現できる場を提供する「KIDS RUNWAY」を2018(平成30)年から全国の劇場や教育現場で展開し、今回で82回目。衣装演出や子どもの自己表現と創造性を育むことを目指し、ファッションとアートと教育を融合した総合芸術的な体験を提供する。
テーマは「子どもたちの人生最初のレッドカーペット」。本番前日にはアート衣装作りやリハーサルを行い、当日はプロのスタッフによるヘアメークを経て、園児たちはランウェーを歩く。単体発表会ではなく、子どもが自分の好きな色やデザインを取り入れた衣装を制作し、歩き方も「上手に歩くことより自分らしく歩くことに重きを置いて指導を行った」という。
当日、「子どもたちがそれぞれの個性を生かしながらレッドカーペットの上で披露してもらえれば」と河西きぬ子園長、「それぞれが主役。人と比べることなく、自分らしさを大切に。レッドカーペットの上で緊張しながら、いろいろな気持ちを持ち帰ってきてもらえれば」と前田さんがあいさつした後、ショーが始まった。園児らは思い思いのポーズを取りながら、ランウェーを歩いた。
山梨県出身でミスユニバース日本代表の能崎愛さんも2日間参加し、「子どもたちの可能性に感動した」と話していた。
前田さんは今後も、地域から始まる教育文化の発信を目指すという。