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山梨市西沢渓谷でウェルネスツアー 企業の福利厚生に提案

滝つぼの景勝地「一之釜」男滝の前でヨガをする様子。

滝つぼの景勝地「一之釜」男滝の前でヨガをする様子。

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 西沢渓谷(山梨市三富川浦)で9月27日、散策やヨガ、温泉を組み合わせた日帰りのウェルネスツアーが行われた。主催はやまなしウェルネスツーリズム推進協議会。

西沢渓谷日帰りウェルネスツアー 森林ヨガ

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 同協議会は2014(平成26)年に設立された団体。山梨県内の温泉や森林、湖など地域資源を活用したウェルネスツーリズムを広めることを目的に活動する。運動やリラックス、美容、食事などの健康プログラムを地域で展開し、「心と体の元気を取り戻す場所となる場」を地域に定着させることを目指す。企業や観光団体、NPO、地域住民などが参加し、さまざまな市民活動団体や観光関係者と連携しながら、プログラム開発やイベント実施に取り組んでいる。

 当日は、地域資源を活用した体験型ツーリズムのモデルコースとして位置づけ、午前中は滝つぼの景勝地「一之釜」を訪れ、男滝・女滝・釜沢の滝から成る水流と岩肌の造形美を鑑賞。昼食では地元食材を使った弁当を提供し、参加者は渓谷の景色を眺めながら食事を楽しんだ。午後は、山梨市フィールドミュージアム西沢渓谷ガイドの会佐藤一亜喜会長の案内で渓谷内を散策。森の香りや水音を感じながら歩くことで、心身の緊張をほぐす時間とした。ヨーガ療法士の資格を持つ佐々木裕生子さんによるヨガも行われ、自然の音を背景に呼吸を整えるひとときとなった。締めくくりには山梨市牧丘町の「はやぶさ温泉」で入浴、アルカリ性単純泉の湯で一日の疲れを癒やした。

 同ツアーでは、健康科学大学の志茂聡教授による自律神経血管や年齢の測定デモンストレーションも行い、自然体験が参加者のストレス緩和にどう影響するかを科学的に検証する試みも行われた。当日は県内外から15人が参加した。

 西沢渓谷は「七ツ釜五段の滝」をはじめとする滝群や季節ごとに彩りを変える植生で知られ、「森林浴の森100選」「日本の滝100選」「平成の名水100選」などにも選ばれている。

 ツアー終了後、東京から参加した女性は「こういう経験を多くの人に広めていきたい」と話していた。小山芳久会長は「小さな地域の中で会員同士の連携をさらに深め、地域ならではの独自性を持ったツアーを企画し、県内外にアピールしていきたい。企業の福利厚生の一環で選んでもらえるよう、疲れた社員が元気になる仕組みを企業の人たちに伝えたい」と意気込む。

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