自然循環型オーガニックファーム「めぐるコミュニティぴたら村」が3月20日、北杜市白州横手町にオープンする。
前身の「自然循環型農家ぴたらファーム」は2010(平成22)年9月、パーマカルチャーの哲学を取り入れた「農薬・化学肥料を使わない有機農業自然循環を大切にした持続可能な暮らし」を目指し開設。田畑全体で2.5ヘクタールの広大な土地で農業、野菜の販売、貸し菜園と、築100年以上の古民家を改装したシェアハウスを運営してきた。
1月に、これまで築いてきた「農的な暮らしの場」を引き継ぎ、「未来につなぐ わかち合いの村」エコビレッジとして再スタート、現地とオンラインで計10回ほどの「村民募集説明会」を行い、村民の申し込みは40人を超えたという。
エコビレッジについて、代表の田才泰斗さんは「持続可能な循環型エネルギー(太陽、風力、バイオマス、雨水、排水の再利用、コンポストトイレなど)、食料自給を軸とした小さな経済圏、相互連携型コミュニティーを形成する概念」と話す。
村民の共有資産は、築100年以上の古民家と庭、製造加工場、有機農法で培ってきた田畑、農機具、自然循環型の暮らしを共にしてきた動物、手作りで築いてきた暮らしの道具や建造物、地域ネットワークなど。特典には、村の施設を利用した活動、イベント開催、出店、製造などがある。
田才さんは「自然に寄り添う暮らしをしてみたいという意識のある人と、この場を共有し
たい」、事務局の児玉明子さんは「この場はさまざまな個性、価値観を持つ人が集う場所、多様性をはぐくむ場にしていきたい」と話す。
次回の村民募集は秋を予定。