山梨県内が舞台の映画「フジヤマコットントン」が5月3日・4日の2日間、やまなしプラザ(山梨県甲府市丸の内1)オープンスクエアで上映される。
監督を務めた市川三郷町出身の青柳拓さんが、母親の職場である障がい福祉サービス事業所「みらいファーム」(昭和町紙漉阿原)で1年間かけて撮影し、さまざまな障がいを持つ施設利用者の、ささやかな日常や感情の変化を描いた。今年2月10日から東京で劇場公開され全国展開中の同作。山梨県内では今回が初めての上映となる。
青柳さんは「山梨が舞台だから山梨で劇場公開したい」と思っていたが、上映できる映画館が見つからず、なかなかかなわなかったという。東京上映の際には山梨から来館する人も多く、「山梨ではいつやるの?」という声も。今回、甲府駅近くの場所で、車いすでも来場できるホールを借り、ようやく思いがかなった。これまで全国を回ってきた「凱旋(がいせん)上映」でもある。各地で聞いた映画の感想を報告するほか、メインの出演者6人が各回に分かれて全員登壇する特別な上映になるという。
青柳さんは「皆さん、お待たせしましたという感じ。『みらいファーム』という何てことない施設の小さな日常だが、どんな人にも映画として楽しんでもらえる作品に仕上がった。山梨上映は、出演者も全員集まる忘れられない映画体験になると思うので、会場に来てもらえれば」と呼びかける。
両日共、11時~、14時~、16時30分~の3回上映。11時~、14時~の上映後には青柳さんと出演者の舞台あいさつを予定している。
料金は、一般=1,800円、小学生以下・シニア・障がい者=1,200円。ウェブから事前予約を受け付ける。