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河口湖で芸術祭「ダイロッカン」 作家18人が滞在制作、一般公開も

「6okken(ロッケン)」メンバー(写真提供=ロッケン)

「6okken(ロッケン)」メンバー(写真提供=ロッケン)

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 河口湖の6軒の家を拠点に生活、表現活動、施設運営が一体となったアーティスト・ラン・レジデンスを運営する「6okken(ロッケン)」(富士河口湖町大石)が3月、1カ月間にわたり創作前夜にフォーカスする6okken芸術祭「ダイロッカン」を開催している。

河口湖、1カ月間にわたる芸術祭「ダイロッカン」

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 6okkenは「制作の過程や前段階を作る場所」というコンセプトの下、キュレーター、アーティスト、写真家、庭師、編集者など多様なフィールドで活動する14人のメンバーで構成。芸術祭は6okkenと「森と湖の楽園」(小立)を会場に行う。

 芸術祭は「観察する」「生活する」「共有する」の3つのプログラムで構成。会期前半には山梨県の文化関係者、東京のオルタナティブシーンの実践者を招き、議論する場を開いた。3月16日・17日には人類学者の藤田周さん、デリダ研究者の森脇透青さんを招き、前半に行われた議論を出発点に、各実践者同士の「学際的な接続」を目指す。

 会期中旬に行う合宿には、分野を超えて国内外から集まった18人のアーティストが参加し、「VISION」「TOUCH」「AUDITION」の3グループに分かれ14日間の滞在制作を実施。会期終盤、フィナーレとなる3月30日・31日の2日間は一般に公開し、その全てのプロセスを追体験するパフォーマンスとワークショップを行う。

 参加アーティストは、安齋励應、Astrid Braide Eriksson、Adam Gustafsson、今宿 未悠、大上巧真、太田遥月、加藤昌美、Gabi Schillig、 川島大輔、後藤宙、小宮りさ麻吏奈、ソー・ソウエン、豊島彩花、中尾一平、二藤建人、花形槙、三好彼流、 Hyejeong Yun。

 共同代表の一人、NAPOさんは「3月30日、31日は一般のお客さまがロッケンに接触する限られたタイミング。今のコンセプトの『生活』と『制作』についての考え方を少しでも深く理解したり、触れたりして楽しんでほしい。アーティスト18人が、実際に滞在制作して、自分が普段考えてきていることからいったん離れつつ、見返したりする中で、これまでの生活になかったことを持ち帰ってもらうのが『ダイロッカン』。アーティストだけが内省するではなく、来た人が生活の中で大事にしていることや自分にしかない視点などを見返すきっかけになれば」と話す。

 参加費は、2日間参加=1万5,000円(宿泊費+宿泊者限定ワークショップ)、1日のみ参加=4,000円。参加申し込みはウェブで受け付ける。

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